召喚士の休日

前説

前説

　これは、三人の少女が織りなす、友情の物語です。

　始めに舞台に上がるのは、召喚士の少女。

　右腕に恐るべき破壊の力を宿した彼女は、その力ゆえ恨みを買い、腕と共に能力を奪われてしまいます。

　不本意にも召喚士としての『休日』を迎えた彼女は、失った力をその身に取り戻すため、波乱万丈の冒険へと旅立ちます。

　ふたり目は、弓使い。

　貧しい村で生まれ育った彼女は、掟を拒み、村を飛び出してしまいます。

　そのことで、召喚士の少女と運命の糸を交わらせることになります。

　最後に登場するのは、たおやかな銀髪をたたえた愛らしい少女。

　小さいころから魔法の練習に打ち込んでいますが、なかなか上達しません。

　そんなおり、先のふたりと出逢います。

　三人を引き逢わせた辺境の地は、やがて少女たちを世界の中心へと送り出します。

　そこではどんな人々が、出来事が、彼女たちを待っているのでしょうか？

　そして冒険は、どんな未来へと彼女たちを導くでしょうか？

　結末は、五十万の文字が綴る道の先に。

　少女たちの物語―――さあ、開幕です！