4 妖美妖言
◆
「あ、なんだ、じゃあこの
「まあ、安アパートの一室ですけど」
「いや、むしろそれで戸建てとかだったら驚くわ」
自虐気味の言葉に容赦ないツッコミが返ってくる。
四人掛けの掘り
すると、店員に先導されて、良くも悪くも目立つ二人組が案内されてきた。
片方は
その容貌は、なんだかやたら
ごゆっくり、と店員が去ると、すぐにそのとにかく
「やっほー、
思った以上に、けれど見かけ通りの、めちゃくちゃ軽い
「いや、
「別に今
言いながら、靴を脱いで一段高くなった掘り
その動きはなんとなく、
その後ろをついてきていた、金髪の眼鏡の青年の視線は、ただただ
最初は
「ロビン、キミがそんなに見てると初対面の人は
「あ、うん、ちょっと、ビックリした、だけ」
途中、その長い脚のためか、ごっと音がするほど思いっきり膝を打っていた。が、武士の情けで見なかったフリをした。
「高橋くん、この二人が俺の
「どーも、
「ロビン・イングラム……です」
「あ、た、
「真面目な子だねえ。ただ、すでに見通しはロビンがつけてるし、とりあえず注文するだけしちゃう?」
予想通りでしょ? と
「まあ、ロビンくんがいてわからない方がよっぽど大変だよね」
「あ、でも
なんというか、
ただ、
「俺の記事、文学的、ですか」
それが少しだけ引っかかった。
「そう。それが少しばかり問題で、少しばかり厄介」
返事があるとも思えなかった
その琥珀より赤みの薄い虹彩を、ちらりと、緑の火が舞った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます