3 不審者と行く怪異道中 2
「さっき上げた例は
「……ええっと、つまりそのお客さんの霊が、本人より先に蛍としてやって来るってことですか」
「うん、そういう理屈。でも、その一方で家の中に入ってくる蛍は別の地域では不吉なものとされた。これは
するすると古典を引用する青年にびっくりする。
単純にこの人がインテリなのか、それとも霊能力者ってそういうことまで求められるのか。
そう思う
目で追いそうになったのを
「そうそう、今は追っちゃダメ」
「は、はい……死んでる魂も、生きてる魂も蛍なんですね」
「うん。ところで、蛍の語源って、
ああ、と
確か、あれの表記はまさに
「『音もせで
この人に古文見てもらったら国語の成績上がるかもしれない。
そんな考えが
「でも、蛍の光というのは、ルシフェリンとルシフェラーゼによる、熱を出さないタイプの化学反応によるものだ。なのに、その光は火に
「……昔の人的には、熱いより、光ることが火だったってことですか?」
月に照らされながら、少し嬉しそうに青年は
火というのは、ものが燃えて起きるもの。
燃える、燃焼というのは、一般的に熱を
そこから熱を取るならば、残るのは光だけになる。
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