2 不審者と行く怪異道中 1
◆
「あの」
「何かな?」
声をかければ隣を歩く青年はにこやかに首を
かっこいいというよりは、キレイなのである。
「なんで、蛍を追っちゃダメ、なんですか?」
中三女子ともなれば、恋に恋しつつも、変に現実を見たりする年頃である。
そんなわけで、絶賛中三女子の夏を受験生として謳歌する
「それは、蛍が魂の表象だからだよ」
だけど、さらりと返ってきた言葉は
こちらの歩調に合わせてくれている青年は、
「『
「和歌ですか?」
「うん、平安時代の恋多き女流歌人、
平安時代、というと『
「物思いに
「
うん、と変わらぬ柔らかい声で、青年は肯定する。
「
「でも、それって昔の考え方、ですよね」
魂、なんてものがあるのか、なんて今の科学でもわからない。
魂の重さは二十一グラム、なんてのも俗信に過ぎないし、その実験の仕方や結果には問題点があったというのも
「昔の考え方だよ。でも、昔の考え方が何もかも
「ええっと」
「昔の考え方を、古い
そう言ってため息を一つ、青年はつく。
少しだけ
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