憑き物 4
「……犬だらけ」
「わかった」
ぽつりと言ったロビンに小さく返す。
確かに厄介事だし、
「
さり、と
「……はい、どうぞ」
「……
部屋の中央に座り込んだショートボブの少女――まだ中学生の
「どうぞ、そのまま、
その
ぎゅっと、ロビンが僕の服の背中を
ちらりと振り向けば、ロビンの目が彼女への心配を告げていた。
「……大丈夫、対策法はある。犬には違いないのだからね」
両者に言い聞かせるようにそう言って、最後の
突き刺さる無数の視線、ぐるぐるとした
平時には暗闇しか映さない左目が、警告のように痛みには満たない熱さを帯びる。
「センセイ」
「大丈夫だって、ほら、ロビンも早くおいで」
そう声をかければ、おそらくはおびただしい量の犬が視界に入っているロビンは、おっかなびっくり
そのまま、居心地が悪そうにしつつも、僕の背後にぴったりくっついて、視線を
さて、と言って
「あれ、どうかした?」
「……な、なんでそんな普通に入ってくるんですか?」
問うてみれば、はっとしたように
「だって、もう、十分おわかりでしょう? これが、わたしの犬神だって」
「それは、離れに入る前に分かって手を打ったからだよ? 犬神ったって、結局は犬と考えれば、
はあ、と
まあ、
「
ロビンがそう付け加えたものだから、
「……わかりました。少なくとも、抜け道はわたしや父より、大いにご
絶妙に
まあ、この犬達がなければ、反抗期ではあるだろうな、年齢的に。
「じゃあ、立ったままもなんだし」
そう言って彼女の前に正座する。
後ろのロビンを見ると、なんとも言えない表情で
見え過ぎるのも、こういう時ばかりは面倒である。
「
「……ロビン・イングラム。ロビンで
長い足を折り
そんな様を
「父からは、どこまで聞いてますか」
「残念ながら、ロビンがいるならわかるだろうって言われてね」
「……そう、ですか」
「センセイ、わかって言ってるでしょ。あれ、タテマエってやつだよ」
見るからに
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