1 見ている
◆
「
その穏やかな空間と、外の明るさとは裏腹に、
指定された時間に現れたのは、カップルとも
ロビン・イングラムと名乗った青年は、ひょろりと背が高く、空の色と深さそのままの色の
こうして話している感じも合わせて、ザ・
一方、その助手といった体で動いている少女、
そうしてロビンが会話の主導権を
一通り説明を終えて、話を引き出すことに
「まず一つ、コシバミカさん、アナタは過去にひとりかくれんぼを
「はい」
ちらりと
「その時には物理的におかしいことは発生せず、ただアナタは
「そうです……当時は、大学生になったばかりで、ひとり暮らしを始めて、怖いもの知らず、でしたから」
しゃっと
その赤が
「確かに
それはただ
「そして、最近、その時と同じ視線を感じるようになった、と」
「はい……」
「その点についてですが、視線を感じるようになった頃、アナタ自身や周囲で変わったことはありましたか?」
そう言われて、
すると、ロビンと
そのまま
ロビンはその様子を見ながら自分の頼んだホットコーヒーに口を付けている。
「……わあ、それはおめでとうございます!」
耳打ちの内容を聞いた
「でも、でもね、その、彼氏にもまだ言ってないし、その安定、してからじゃないと」
「そうですよね、だからこそ、不安の種、取りたいですもんね」
不意に、げほっ、とロビンが横を向いて
そのまま
どうやら、この
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