3 不審者が言うことにゃ1
「そんな
また一口、おにーさんはお茶を飲む。
不思議と
「特に東北に残る
「ええっと、そもそも霊を呼び出すのって特別だけど、変わったことじゃなかったってこと?」
「そう。こうした専門職は一般のヒエラルキー外に置かれたから、普通の時には
そんな風に話すおにーさんは一体何者なんだろうと、ふと
立て板に水とか
「それにさ、猿は
「あのさ、おにーさん、何?」
マジシャンにしたって、こんな知識は不要なはずだ。
「……」
おにーさんは黙って
「キミには、何に見える?」
「……最初は売れないバンドマンかなって思ったけど、それにしてはアクセサリーとかまったくないなって。十円玉消して見せたからマジシャンかなって思ったけど、マジシャンがこんな知識必要なのか、こんなに
なんというかアホらしくなって来たので、
「……そっかあ、うん、やっぱり
行動もやり口も、警戒に
「で、なんなの?」
「んー、本当のこと言うとたぶんその
そう言って、微妙な表情を浮かべたおにーさんはまたお茶をぐいっと一口飲んだ。
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