Good fellows' Robin 11
「ロビン」
シンシアがロビンに寄ろうとすると、ロビンは
「やだ、いかない!」
青い目はシンシアの周囲を精一杯に
「シンシア、キミは一旦
「……」
「何をどう言ったって、結局キミは
「ロビンはキミに
「わかった、わかったよ。だけど、うまくいかなかったら、キミ、あんたをとっちめてやるからね」
そう言い残して、シンシアは一旦部屋を出た。
それを見送ってから、耳を
「大丈夫、大丈夫だから、ロビン」
「……」
涙をいっぱいに
「キミが見た、僕の
「……うん」
すん、とロビンが鼻をすする。
懐かしさとも寂しさとも、何とも言えない、忘れ
「神様なんだ、これ」
「
「キミが知る
――この世界は大きさの
僕らがいるのはその内の一枚。そして彼らは他の
彼ら自身の持つ特殊性は、人々が
それが僕の、人をして理解し
「ロビン、さっき、教えてくれたでしょう、その
教えるって、と言えば、ロビンは涙で揺らぐ目を
「
「そう、僕を三年間も隠して助けてくれた神様」
僕の言い草に、ロビンが首を
だから、僕は
「キミは二年前、半日ばかり
ちょっとばかり
「……古く、そして多く、異界から正当に持ち帰られたものは祝福であるべきだ。であれば、キミのそれも祝福であるべきだ。僕のそれがそうであるように」
「……キミ?」
「キミはそうして不幸のままであってはならない」
二項対立において「敵の敵は味方」という論法が
それならいっそ、本当の
まあ、一番重要なのは、ロビン自身の意思なので、最終的な決定は後にするとしても、
「というわけで、ロビン、キミはどうしたい? 僕はキミの味方であるために何をすればいい?」
ロビンが僕を見て、大きく目を見開く。
最上級のサファイアと同じ、
「……
青からぽろぽろと
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