4章までの登場人物紹介


 ミューゼリア   10歳

 インデルア学園に無事入学して、大変な目にもあったが主軸となるやるべき事が見つかった。浄化の力があると言うよりは、レフィードや杖のおかげのような気もして、実感がない。今後分かってくるかもしれない。

現実とゲーム知識のギャップや差異があり戸惑う部分もあるが、メインストーリー開始やラスボスの登場は変わらないので、地道に頑張る所存。まずは、力をつけたい。



 レフィード

 精霊王の雛であり、記憶喪失ではなく元々持っていなかったと判明。取り戻していたのは、継承にあたって必要な知識たちだった。

ショックではあるが、納得もしている。早い段階で分かって、思い悩まなくて良かったが、複雑な心境である。記憶を持たない筈なのに自分は〈レフィード〉と自覚出来ているのか、約束の内容がなんだったのか、気になっている。

 


 デュアス・アルドナ・レンリオス  34歳

 人脈がチートじみて来た男爵家当主。この2年は色々と裏方で頑張っている。胃が痛い。

 戦闘技術は15歳の時に、父の友人から護身術として軽く教わった。討伐隊の飼育する飛竜のストレス発散の為に遊びで使っていたらメキメキと実力がついてしまった。ついでに飛竜達も鱗が頑丈になり強くなった。旧友に若干引かれながら指摘され、その後ちゃんと指南を受けた。 様々な貴族から目をつけられるようになったが、自治に忙しいので嫌味や誘惑に気を取られている暇がない。そんな暇があったら、妻サリィとデートがしたい。



 アンジェラ・シング  年齢不詳

 魔物とダンジョンの研究をする学者。ゲーム上には登場しない。

グランディス皇国出身で、言動から混血であるのが伺える。色々と知識をベラベラと話す反面、自分の事は多くを語らず、子供相手に国からの依頼内容を話せないとはいえ嘘も言える謎の多い人物。

 ミューゼリアと共にいるレフィードの存在に気づく等、観察眼は優れている。

 現在アーダイン公爵家の後援を受けている。

 


 リュカオン  最低でも62歳を超える

 ミューゼリアの護衛兵士。古代文明の知識等、博学な面がある。

 あくまで護衛なので終始影が薄いが、ミューゼリアを襲おうとする奴がいたら無言で切り殺せるくらいの力はある。

 ミューゼリアの持っている杖に、思う所がある。剣を抜く機会がないからこそ、リュカオンでいられる。



 オルディエン・ワーシェルマ・イリシュタリア 48歳

 あと2年で50歳かと思っているイリシュタリア王国の国王。フットワークが結構軽い。

 ヴェンディオスと仲良く暗躍している。ヴェンディオスを「ヴェン」と呼ぶが、彼からは「オルディ」等の愛称で呼ばれた事が10代の頃から一回もない。3回それでケンカした。

 パシュハラ辺境伯の手紙は3ページ目以降の詳細内容がグロテスクでドン引きした。



 ヴェンディオス・ワシュア・アーダイン 47歳

 女運があるのかないのか。最近ちょっと元気が出てきたアーダイン公爵。

一年前から髪を伸ばし始めたのは良いが、愛娘のシャーナに度々三つ編みやリボンの編み込みなど、色々といじられている。交流のきっかけになるのは喜ばしいと思っている。

レンリオス家当主デュアスとは交流が続き、育児について文通で相談し合う仲。

 親同士の政略で娶った第一の妻がマーギリアンの分家筋なので、パシュハラ辺境伯はそれが理由で手紙を送ったと思っている。あの手の内容は歴史書で読んだので、特にドン引きすることは無い。曽祖父の日記を読み返そうかと考えている。



 シャーナ・ヴェンディオス・アーダイン  11歳

 アーダイン公爵家の令嬢。今はとても健康。ファザコンになり始めている。

 異母兄と同母姉がいた。兄は異母の無茶な魔術訓練による事故死、姉は体が弱く幼少期に亡くなった。もし生きていたら、21歳と17歳。

 学園へ入学後ミューゼリアが自分よりも年下だと知って、とても恥ずかしい反面、その大人びた性格が災いし1人頑張り過ぎないかと心配している。

 レーヴァンスに対して、かわいい男の子だと思っている。



 レーヴァンス・オルディエン・イリシュタリア    12歳

 イリシュタリアの王太子。ずば抜けた身体能力。

 姉が3人いる。そのうち年の離れた上2人の姉は他国に嫁に行った。一番上の姉が子供を出産し、叔父になったが実感が一切ない。

 ラグニールへの依存はなくなり、程よい距離感になった。イグルドと遊ぶようになって、子供らしい遊びや距離感の違いを学び、視界が広くなった。

シャーナに格好良い所を見せたくて、勉強や運動を頑張っている。


 

 ラグニール・ロレンベルグ   13歳

 レーヴァンスの乳兄弟。大人びた紳士的な少年。

遊び相手兼道化役に徹しなくて良くなり、自分の時間を持てる様になって心に余裕が持てるようになってきた。イグルドにはとても感謝している。

 ジャンルは違うが、知識人の卵であるミューゼリアの学ぶ姿勢は、彼にとって良い刺激となっている。



 イグルド・デュアス・レンリオス  12歳

 ミューゼリアの兄。

 順調に成長中。剣術より槍術の方が自分にあっていると気づき、そちらを頑張っている。

 レーヴァンス王太子の遊び相手なので、嫌味や妬みを言われる事もあるが、大抵のやつは二階から飛び降りて逃げれば何も言わなくなったので、動き回っている。

 次期レンリオス家の当主になるからと勉強も頑張っているが、運動能力がおかしい。



 ワーグス・リンデア・パシュハラ   38歳

 辺境伯。危険地帯と禁足地の討伐団をまとめ上げる団長。デュアスと旧友。

 16歳の時に自分の居場所を探そうと家を出た後、レンリオス領の討伐隊に入り、やがて結婚、子供を授かった。レンリオス領で最後まで暮らそうと考える程に、愛着を持っていた。

 彼が22歳の時、男爵が急死し、18歳のデュアスが当主になる覚悟を決め除隊した。その姿を見て、自分も故郷を守れる人に成りたいと思いパシュハラ領へ戻った。

 酒に酔った兄の話に、血の気が引き、人知れずに吐いた。危険地帯の魔物を討伐しつつ、家族の来ない砦でホムンクルス達を静かに看取る日々が続き、ゼノスと出会い、限界に達した。

 支えてくれる妻と子供や部下達がいなければ、壊れていた。


 キサミ・ディエンベルン  22歳

 ワーグスの部下で、ゼノスの先輩の女性。片腕が無くて、男っぽい口調。

 何故かゼノス(ホムンクルスの側面)が彼女の言葉に従う為、面倒を見ていた。本人も、弟分が出来たと喜んで、何かと世話を焼き、本編のような会話や行動が出来るようになった。普段の会話はゼノスの記憶に合わせて行い、砦以外の人間にもその様に話す。

 ミューゼリアがシュクラジャに連れ去られた際、ゼノスを思い切り投げたのは、禁足地や危険地帯での戦闘によるもの。思い切り味方を投げて、魔物の急所に剣を突き刺す又は動揺した瞬間切り殺すという行動から、咄嗟に行った。

リュカオンに、無謀過ぎると滅茶苦茶怒られた。反省している。



 ゼノス・マーギリアン

 生真面目で口の堅い性格。適正の風属性のお陰で、なんとか無事。

 ホムンクルスであるが、本人は記憶操作と設定によって全く知らない。今までの過去は全て〈どこか〉と〈何か〉が歪んでいる。

 いずれ真実が付きつけられる。木精の励ましの言霊がどう効果をもたらすだろう。


 木精

 〈風森の神殿〉が〈竜巻の生まれる森〉になる前からいる。最近大風樹がお気に入りで、本来の姿の色に影響が出た。人間と一緒にいる時は、老人に化けている。ガルトラジャやシュクラジャを〈守人様〉と言い回って、自分の存在を人間に察せられない様にしている。彼らとは良好な関係で、ミューゼリアをこっちに連れて来るように頼んだ。

 結構大雑把な性格ではあるが、善意な行動が多いので目を瞑ってもらってる感じがある。もう少し説明と丁寧さが欲しい。

 ゼノスに対して励ましと言う名の言霊を発し、存在を肯定した。


 ヴァーユイシャ

 本名はある。風翼竜の中では高齢に分類されるが、まだまだ生きる。元気。

 古き友である風竜から、浄化の一角である風の継承を頼まれ、風森の神殿へとやって来た。

精霊憑きになる程に魔力を持っている。精霊達と意思疎通が可能で、今日の天気や楽しかったことを話したり聴いたりと、爺ちゃんと孫のような関係。

Q:「なんで遺物に挨拶に行くと言ったのに、次回では眠ったのですか?」

A:「睡魔に襲われたら勝てんよ」



〈小ネタ〉

・治癒魔術について

 傷を治し、毒や病気にも効果がある魔術の名称。

 魔術には所有権や著作権が存在し、特に治癒魔術はかなり厳守されている。また、攻撃系統や結界系統は、戦闘で破られ・見破られ、が禁物なのでオリジナリティ(短縮詠唱や火力向上など)を術者が追加してもある程度許されるが、治癒魔術は人体に影響があるのでやった場合は罰せられる。魔方陣や詠唱には、どれ位の魔力を使い、どれ程の火力や影響を及ぼすか等の内容が暗号化されたもの。治癒魔術の場合は、下手に変更すると、血が止まったのに傷が塞がらない、毒が抜けきらないなどの症状や影響が出てきてしまうからだ。

医療現場同様に、日々新たな病気や知識が発見される為、治癒魔術も研究が常にされている。治癒の結果を出し、それが国に認められれば、多額の利益を得ることが出来る。

 アーダイン公爵がファシアの件で、治癒魔術の権利を国王へ譲渡したのもそれがある為。

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