第39話 夏の風
春風
日は登っているのに
冷たい風が吹いていた
木陰
肌を焼くような光線
街の木陰はやっとの思いで
その涼しさを保っているというのに
一陣の風が熱い湿気を運んで通り過ぎる
昨日まで
アスファルトを濡らした雨が
熱蒸気のように立ち昇る
見上げれば梢に小さな蝉が
梅雨が明けたのかと
蝉の声で知る季節がやって来た
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます