第4話

 いや、まさか、まさか。

如月先輩とユキちゃん、仲良いと思ってたんだけど、、二股かけられてたのね。他校のバスケ部のエースの女癖悪い倉木くんに。


いや、うらやまけしからん。で、倉木くんは、どうするんだろ。


って、どうやら、2人ともかなり言い合ってたけど、気持ちが冷めたのか、沈静化した。


 如月先輩の身持ちが堅くて、簡単にカラダの関係をもてた、ユキちゃんとっていうありがちなパターンか、、


 いとこのユキちゃん、、ヤラせてくれないかなって、下衆な考えが、浮かんだ。まぁ、それは、さすがに、おいそれと手を出してはいけない女の子なので、やめとく。親戚だからね。

いとこは結婚できるけど、さすがにね。


というか、ユキちゃんが、如月先輩と僕をくっつけたい理由わかったけど、意外と腹黒いな。

怖いよ。


 どうやら、2人とも別れるみたいってことで落ち着いた。


 如月先輩が、彼氏と別れたっていうのは、あっという間に知れ渡った。



 この2週間、毎日たくさんの男子に告白されてるみたいだけど、全部断ってるみたいだ。だいぶ警戒してるみたい。二股かけられてってのは、さすがにショックだよなぁ。


 僕は、とくに、如月先輩と、なんの進展もなかったけど、裏垢の俺のほうに、如月先輩らしきアカウントから、DMがきて、やり取りしてたら、かなり仲良くなってしまった。


 如月先輩とは、まだラインの交換してなかったんで、迂闊にも、ラインを交換しちゃった。

うーん、なんか断りにくかったんだよね。

しかし、これ、かなりまずいかも。



 ライン交換して、やり取りをたくさんしたら、2人で、出かけたいって言ってきた。


そりゃ、如月先輩とデートしたいけど、カツラとか、伊達メガネとか、帽子に、お洒落な服とか、変装グッズを買いに行かないと。


あくまでも、デートに誘われたのは、俺であって、僕ではないわけで、勘違いしちゃいけない。



生徒会室で、仕事をしてたら、ピロン、ラインがきた。


如月先輩から、

「今日の夕方、会えませんか?」


って、いや、まだ変装グッズ買ってないし、無理無理。


同じ部屋で、ライン、返せないし、トイレにいって、ラインを送った。


「悪い、今日は、予定があるから、会えない。

急に言われても、困るわ。」


 生徒会室に戻ると、

如月先輩が、明らかにテンション低い、ズドーンって、落ちてる、ん??何があった?



好きなひとに、会いたいって、ラインしたら、

会えないって、言われたんだって、、急に言ってくるな、ゴミカスがって、、けっこうな毒舌だよね。って、ほかの役員の女子がこたえてくれた。


えっ、、そんな酷いこと言ってないけど、如月先輩の、脳内変換はけっこうひどいな。


 週末に、1人で、変装グッズを買いに、出かけた。


たまたまなぜか、水谷睦月さんに、遭遇したので、ファミレスで、パフェを奢らされたり、よくわからないイベントが発生した。


裏垢で、知り合った「俺」が、冷たいっ、素気ない、嫌われちゃったのかなって、愚痴ってきた。


いや、あぁ、たしかに、先輩とラインばっかしてたんで、そっちのSNSはみてなかったな。


 睦月は、見た目はいいけど、性格が、二重人格っぽいしな、って、人のこと言えないんですけどね。


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