第3話
生徒会とか、何やってるのか、知らないけど。うちの高校の生徒会って、会長選挙だけなんだよね。会長が他の役員を指名する。指名は、拒否もできるけど、大学の推薦取り易くなるとかの計り知れないメリットがあるので、断るひとは少ないみたい。
過去には男子の生徒会長が、役員を美人ばかりで、固めるハーレムを形成した、そんなこともあるらしい。でも、女子の仲がめちゃくちゃ悪くなって、生徒会としての機能は崩壊したって。そりゃそうだよね。
まぁ、最近は、美人の生徒会長が、男子で固める逆ハーレムみたいなのが続いてる。さすがに、いまの生徒会長、美人だけど、役員と実際に付き合ってとかは、ないみたい。彼氏は、他校のバスケ部のエースらしいし。
生徒会、現職候補の美人の如月先輩と新人候補、優しそうな男の木下先輩、どっちも知名度はあるひと同士の一騎打ち。
選挙の結果は、翌日にでた。如月先輩の圧勝。
すごい票差だ。え、ぼくは、木下先輩に入れたよ。如月先輩、美人過ぎるし、なんとなく嫌な予感、第六感が働いたし。まったく意味なかったけど。
役員の選考に苦戦してるらしい。如月先輩の前の会長がイケメンで揃えて、運営が大変だったので、能力の高いひとを探してるみたい。
ぼくが、選ばれる可能性は、ないと思って、油断してた。ぼくの大好きなアニメのシリーズの大人気の、ヒロイン、エマちゃんの限定グッズをくれるって、しかも、それ、もう絶版で、手に入らない、プレミア品。
はい、欲望に負けました。いや、こんなのぜったい無理でしょ。役員の書記をやることになった。如月会長の調査能力が、やばかった。情報の集め方、使い方、思考が、凄すぎた。
美人だけど、この高校では、モテない、そんな理由がわかった。他校のひとは、深く関わらないから、わからないみたいだ。めっちゃ猫被り上手いらしいし。彼氏といるときの、如月先輩、別人みたいで、見た人は、気持ち悪くなって、オエーって、なるって言ってた。
しかし、如月先輩に、なぜ僕を選んだのか、理由を聞いた。
「うーん、顔??あとは、ユキちゃんが、おすすめって言ってたから。」
あ、ユキちゃんね、、その線か。一つ上のいとこがいたわ。盲点だった。でも、ユキちゃんも、彼氏持ちだよ。
まぁ、実際、可愛い子には、彼女がすでにいる。そういうとこは、現実路線なのね。ツラい。
ユキちゃんは、自分が音楽やってるの、知ってる、裏垢は、バレてないと思ってたら、バレてた。めっちゃ恥ずかしい。消そうか、迷った。
ユキちゃんは、如月先輩と僕をくっつけたいらしい。なんでかは、知らない。如月先輩、彼氏いるのにね。
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