第7話 クラスの男子
腐男子と自覚してからの生活は、特に今までとは変わらずにいる。
クラスの男子とは授業の合間の日常会話をこなしている。
ただ心なしか、高校に入ってからずっと一緒にいる男子がいない。学校という閉鎖空間で友達のグループに所属するのは必然な空気である。そういえばいろんな人と薄く話しているからか、グループがない。ズッ友的な人いない。
その事実に気が付くと、悲しくなった。でも生きていくのに、なんら支障がない。
薄く広くの交友関係でもなんとかなるものだ。というかそのほうが向いている気がする。
将来の同窓会も気にしなくていい。行かなければいいのだから。高校の同級生は睦希がずっと会ってくれるだろうし、心配もない。
クラスの男子の名前も会話も記すことがない。つまりその程度の交友ということだ。日常を切り取る自分語りで切り取ることも思い出すこともない。
ただそんな日常は高校に入ってからの変化だと自分は確信する。
不思議だ。
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