第13話 夏コミと打ち上げ
ドンドンドンドン。
「起きてー」
あまり強くはないがドアをノックする。
俺は同室の保土ヶ谷君を起こしてから隣の細川、柏木を起こしに来ている。
現在六時二十五分。朝食時間の六時半まであと五分。着替えて顔洗ってすぐ行けば間に合う。
「もう時間だよー」
スマホでモーニングコールもする。
ガチャ。
「起きたよー」
まだ寝ぼけ眼じゃないか。本当に大丈夫か。
ちょっと室内を覗くと、細川がまだ寝ている。
「俺、一緒に行くから起こして顔洗え」
「ぅあーい」
ぼりぼり腹をかいて細川を起こす。
「うぁあーあ、成仁か。おはよー」
「おはよう、さっさと顔洗わないと浅野さんの鉄拳制裁だぞ」
そんなことがあった過去はないが、前回怒られたことで効いてるのか何とか起き上がった。
「忘れ物はない?」
後泊はないので荷物の最終確認をする。
「大丈夫」
「カラコンもつけておいたし」
今回は全員で並ぶことができる。朝からちょっとだけ疲れを感じたが、後から待っていたりするよりはずっといいだろう。
「よし、じゃあ出発しよう」
朝の通勤電車並みの、もしくはそれ以上のぎゅうぎゅう詰めの電車に乗り込み、会場へと向かう。
みんなとはぐれないようにしているため自然と密着する。
「みんな、大丈夫?」
特別背の高いメンバーがいない俺たちは、声を掛け合って居場所の確認をする。
近年のコミケではスリ、痴漢、置き引きの被害があるから気を付けないとな。
……
「恵」
「ん?」
「大丈夫か?」
スリより痴漢に会ってないか不安になってしまう。俺、彼氏でもないのにな。
「うん、大丈夫だよー」
それならよかった。
約三十分、若干の人数の増加を経験しながらなんとか国際展示場に到着する。
「まず並んでから休憩しよう」
周りには走るマナー違反者もいるが、ここは落ち着いて急ぐ。
最後尾に並んで座るとこまでいったら水分補給をする。
「これ、早めにとっておいた方がいいでしょ」
浅野さんから塩タブレットをもらう。
「ありがとう、助かります」
しょっぱく感じないあたり、塩分が足りなくなってきてたことがわかる。
「簡単なクエストでも消化しながら待とうか」
以前話していたゲームを出して数人でクエストを始め、余った人は列の状況を見たり、トイレや買いに行くサークルの再確認をする。
「待ってる時間って意外とやることあるよねー」
「結構長く感じることが多いけど、コミケは特別かもしれないね」
回るサークルが決まっていれば、どのように歩いていくか考えることもあるから目的意識がはっきりしてるほど退屈しないものだ。
「あ、列動き出したよ」
「じゃあ前回と大体同じでサークル回ったら一旦モニュメントに集合。今回は新幹線もあるから二時半には集合して着替えること、いい?」
「今回企業柏木と分担したから大丈夫」
「写真撮られてもそこはあらかじめ言っておくようにね」
段取りを確認してみんなが分かれていく。
「恵は今回も一緒でよかったのか?」
「うん。あのサークルさんにまたって話したしね」
そうか、と思いながら最後尾に並ぶ。夏の日差しを浴びながら待ってるのはなかなか大変だ。
「日焼け止めとか塗ってきた?」
「うん。これは予想してたから大丈夫だよ」
恵は薄着だからなぁ。前回よりもだから、ローアングルとか狙う輩には注意しておかないと。
……それで目つき悪く見えたりしなきゃいいけど。
「次の方どうぞー」
「こんにちわー」
「あ、前回来てくれた方ですよね」
覚えててくれたんだ、と感動してしまう。
「あ、まず新刊セットお願いします」
「ありがとうございます」
今回はグッズが充実してるなぁ。スマホ充電バッテリーとかすごい。
「グッズすごいですね」
「こういうの出来るところ出てきて、やってる方も楽しいんですよ」
わかるー。俺もサークルやってたから新しいことするのって楽しいんだよね。
「今回も写真いいですか?」
「いいですけど、今回撤収早いんで」
時間を伝えておく。
「分りました。その時間までには顔出しますね」
次の人も待っているので会話もそこそこにして列から抜ける。
その後も少し買い物をしてコスプレ広場に行く。
「もう一時か」
軽い食事をとったらそんな時間になってしまった。
モニュメント付近でほかのコスプレ写真を撮っていると、海外の人から話しかけられた。え、ちょっと待って。
「シャシンイイデスカ?」
やった日本語だ!
「いいですよ」
ニッコリ笑顔になってしまったが、撮ってもらうときはそれなりの表情で撮っていただいた。勿論恵も一緒に。
「アノ、トッテモニアッテマス」
「ありがとうございます」
この作品、海外でも人気なんだなぁ。ファンとしてもうれしい。
その後も取材を受けるほどではないにしても、それなりに写真を撮ってもらえた。
もうそろそろ時間だな。
「あ、すみませんー」
あ、例のサークルさんだ。
「間に合ってよかったです」
「さっそく撮らせてもらっていいですか?」
「勿論ですー」
ポーズを変えて何枚か撮る。
「最後に一緒に撮ってもいいですか?」
「一緒にですか?」
めっちゃ光栄なんですが!
「いいですよ!」
サークルさんを挟むように並んで写真を撮る。
「俺も一枚いいですか?」
「あ、はい!」
わー! めっちゃ嬉しい! こんなことあるんだ。
「ありがとうございましたー」
「また来ますねー」
冬の予定も決まってないのに行く宣言しちゃった。でも行きたいって思わせてくれる人だなぁ。
「恵は、冬行けそう?」
「多分ね」
今回は何もトラブルっぽいことはなかったけど、ローアングル狙いたがってる人はいたなぁ。距離とったけどさ。
予定していた時間に集合し、着替えをする。
そのあとは東京駅に行き、新幹線に飛び乗る。
「ふー。ここまでくれば一安心だね」
「誰も欠けてないよねー」
柏木も細川もいる。ご機嫌な様子を見ると無事戦利品をゲットしたようだ。
「本はここで読まないでねー。家に帰るまでがコミケだよー」
どこかで聞いたセリフを口にする。
ばたばたしていたせいか、みんな疲れた。
「秋田終点だし、寝ていたい人は寝てよう」
少し間会話していたが、大宮を過ぎてからはほとんど寝ていた。
秋田には何年振りかに来たが、盛岡よりも都会な気がするのは気のせいだろうか?
駅構内には廣井さんが待っていた。
「お疲れさまー」
「楽しかった?」
「あわただしかったけどね」
会話をしながら送迎のハイエースに乗る。
「俺、秋田初めてかも」
細川が楽しそうに外を見ている。子どもみたいだ。
「そうそう、廣井が好きそうな本買ってきたよー」
「マジ? 夜楽しみにしてるねー」
二十分ほど走ると四階建てくらいの大きな旅館が立っていた。
「それでは、こちらにどうぞ」
仲居モードに戻った廣井さんが荷物を預かり中へと招き入れる。
「受付はこちらで済ませてるので、料金の支払いだけお願いします」
名前とかは分かってるもんな。みんなでお金を出し合い、会計を済ます。
「もしお料理の追加等ありましたらチェックアウトの際にご精算をお願いいたします」
廣井さんが案内してくれた部屋はそこそこ広く、集まるだけなら七人いても大丈夫なくらいだ。
「夜遊ぶときにと思って広めの部屋にさせていただきました」
「ありがとう。何時ころから合流する予定なの?」
「お夕飯を運び終えたら一度着替えて合流します」
ご飯は一緒になるわけか。
「わかった。じゃあ先にお風呂行こうか」
「コミケの汗を流すぞー」
大声で言わないでくれ、頼む、恥ずかしい。
「これは、なかなか」
半露天のお風呂はサウナもついている。
まずは汗を洗い流し、中風呂に浸かる。今日は疲れているのでサウナには入らないが、程よく体が温まったところで露天に行く。
「おおーーー」
海の見える景色が広がっている。日本海側を見ることがあまりない分、貴重な経験だろう。
……海であることには変わりないんだけどね。
「こういうとこでお酒飲むシーンとかってあるよね」
保土ヶ谷君がジェスチャーをする。
「でもそれって実は危ないからやめた方がいいんだよねー。やってみたい気持ちはあるけど」
柏木は中風呂で泳いでる。子どもか。
女性もそうかもしれないけど、こういうところでタオル外すのってちょっと抵抗あるんだよな。人といろいろ見比べちゃって。
「成仁、どうした?」
「いや、なんでもない」
まったく気にしない細川は置いといて、俺も普通っぽくしていよう。
「あー、気持ちいい」
疲れが取れていく気がするよ。
「下手すると寝ちゃう気がする」
一度上がって髪を洗う。そしてもう一度中風呂へ。
「柏木も露天行ってみたら? 日本海見られるよ」
「俺山形だから見る気になれば見に行けるし」
まぁ、そうか。でもこういうところで見るのは風情があっていいもんだけど。ま、人それぞれってものかな。
風呂から上がると牛乳を飲む。ビールが待っているけどここは健康のためにも。そして腰に手を当て、斜め四十五度の角度で。
「成仁君上がったんだー」
ゲホッ!
飲み込んだ瞬間だったために吐き出さなかったけど、気管に入ってむせてしまった。
「ゴメン、大丈夫?」
恵が背中をさすってくれる。
「ちょっと驚いただけだから大丈夫」
何度かせき込んでしまったがすぐに落ち着いた。
「他のみんなは?」
「すぐに来ると思うよ。部屋で待ってよう」
食事は片方の部屋にまとまって運ばれてきた。みんなでとれるようにと、廣井さんが手配してくれた。ありがたい。
「みんなビールでいい?」
廣井さんもお風呂に入ってきたようで浴衣姿だ。でも仲居さん的なことはするんだな。
「あぁ、お願い」
お膳には日本海でとれた魚の刺身、天ぷら、しゃぶしゃぶと豪勢なメニューになっている。口の中からよだれが出てくる。
「それじゃあ乾杯しよう」
「今回もコミケお疲れさまー」
「かんぱーい」
「廣井さんもお仕事お疲れ様」
そう言って廣井さんにもグラスを合わせる。
「ありがとう」
笑顔で応えてくれた。
「まずは刺身から」
イカやタイの刺身をいただく。
「旬のものを扱ってるから味はいいと思うけど、どうかな?」
「うん、すごく美味しい」
みんな舌鼓を打っている。
「これは?」
「そっちはキスの天ぷら。肉厚で美味しいよ」
確かに。うーん、これはコスパいいなぁ。そしてビールが進む。
「今日の成果はどうだった?」
細川が切り出す。
「買い物は回れたね。コスプレのほうは今回は自分たちも撮らせてもらったりして色々楽しめたかな」
「俺もばっちりだ」
柏木と戦利品の袋を見せる。
「企業ブースだけ回ったの?」
「今回は時間も短かったからな」
二人でも企業ブースだけとは。よほど行きたいところが多かったか、列が長かったのか。
「写真見せてー」
廣井さんにコスプレ写真を見せる。
「成仁君、恵ちゃんとくっついてるの多いねー」
「そうかな?」
キャラ的にそうなるだけだと思ってるのだけど、言われると恥ずかしい。まぁ、前回みたいに変なカメコが近づいてこないようにしてたのもあるか。
今回は作品での集合写真も撮らせてもらえたし、コスプレイヤーとしては大満足な回だったな。
「あ、これ。車の中で言ってた廣井が好きそうな本」
「あ、あ、うん」
浅野さんが取り出したるはBL本。まぁ、読みはしないけど別に批判しないから大丈夫。みんなそんなもんだよ、多分。
それでも廣井さんは恥ずかしそうに本を受け取った。
「浅野さんはBL本とか買う人?」
「そうだなー、内容良ければノーマルでもなんでも」
それが一番だよねー、とか言いながらどうしてもノーマルばっかり買っちゃうんだよな。
写真撮られてるものの中には男キャラと絡んでるものもあるけど。
でもまぁ、その会話で廣井さんも少し気が晴れたのかチラチラ本を読んでいる。気にしなくていいのに。
「成仁君は次コスプレどうするの?」
どうしよう? 同じでもいいけど芸がないとか言われそう。でもこのキャラに愛着あるしなぁ。
「恵はどうする?」
一緒にいるからか恵にも聞いてしまう。恵に依存してるのかな?
「私は成仁君が同じだったら一緒に合わせたいけど。ちょっとこのサークルさんのオリジナルも興味あるんだ」
へぇ。本格的にこのサークルさんに入れ込んできたんだな。
「やったら俺、絶対写真撮るよ」
はずかしいな、と恵が照れる。それだけで可愛い。
「でも成仁君守ってくれるかな?」
「え?」
「ほら、ちょっと、アレなカメコさんとかいたでしょ? 今日もそういう人たちから離してくれてたから」
バレてたか。バレない様に寄せてたつもりだったんだけどな。
「それは、まぁ恵をなんていうか、変なことに巻き込ませたくないからさ」
お、と浅野さんの声がする。そして見るとにやーっとしている。
「ふむふむ」
「うんうん」
「何二人で納得してんの!」
浅野さんと廣井さんが通じ合ってる。くぅ、恥ずかしい!
「いいのいいの」
「よくねー」
お膳は下げられたが、飲まにゃやってられないので買っておいたお酒を開ける。
「お注ぎしますよー?」
「謹んで遠慮します」
なんだこれは。すげー弄ばれてる!
恵を見るとそこには気づいてないようだった。でも守ってくれたんだーと楽しそうに話している。
「成仁君ようやくそういうところに行きついたんだね」
「そういうところってなんだよ」
「分かってるくせに」
浅野さんと廣井さんに弄ばれ続けている。何か反撃するようなものはないのか。……ないな。話をそらそう。
「細川とか、次も参加するんだろ?」
グッズを見せあっていた細川に振る。
「勿論。そうそう、店でも話題にしてたけど、今度お前がコスプレやってた作品のパチンコ出るんだってよ」
いやパチンコは良くないだろう。なんか色々と。
「成仁君に変なこと吹き込まないで」
恵がシャットアウトしてくる。
「いや演出とか見たくならね?」
「動画サイトで補完するよ。それよりソシャゲに精を出してた方がいいかな」
パチンコにのめりこんだらなんか色々終わる気がしちゃう。
「俺行きそう」
柏木が入ってきた。あー、のめりこみそうな奴だ。
「お前お金あんまりないだろ。グッズ買う金無くなったら終わりじゃん」
「う……」
上手に止めてやらないと危ない。
「なんでそんなにオタク狙いなものが増えるんだろうね」
「コミケで使うお金が半端ないからじゃない?」
使う人は十万単位だって話だしな。
「細川も気をつけろよ」
「分かってるって」
本当に分かってるのかなぁ。
「ふぁ、眠くなってきたね」
話は盛り上がってたが、スケジュール的にきつかったから疲れも出てくる。
「そろそろ部屋に戻ろっか」
「じゃあまた明日ね」
「おやすみー」
部屋を片付けて布団を敷く。
「枕なげしね?」
小学生か。
「寝るぞー」
さっさと電気を消して布団に入る。
隣の部屋から少し話声が聞こえたが、何を言ってるかわからなかった。
気にしても仕方ないし、おとなしく寝よう。
「ほらお前らー、朝食時間に間に合わないぞー」
マイペース三人組をたたき起こす。
「もうちょっとでいいとこだったのに」
夢の話をされても困るわ。
「着替えて顔洗っていくぞ」
布団を上げて朝食会場へと向かう。
「おはよう」
「おはよう。みんな起きれた?」
「俺が起こした」
やっぱり、と笑いが起きる。こっちは大変だったんだから。
朝食は焼き魚と納豆、ご飯に味噌汁といったシンプルなものだ。
「俺納豆苦手なんだけど」
「無理だったら残してもいいんじゃない?」
柏木は納豆を残してみそ汁のふたを開ける。
「しじみ汁?」
中に入った貝を見て、みんなもそうだと相槌を打つ。
「皆さん昨日は飲んでましたから、しじみ汁をご用意しておきました」
仲居さんモードの廣井さんが来た。
「そっか、ありがとう。ほかのお客さんも?」
「勿論。この時期は飲むお客さんも多いので」
特別そうしてくれてたなら申し訳ないけど、それならよかった。
「今日は何時ころにチェックアウトで?」
「九時半くらいかな?」
みんなのほうを見る。みんなも大丈夫そうだった。
「じゃあ送迎バスもその時間に用意しますね」
「分かった」
廣井さんのおかげでいろいろ助かる。仲居だから当然ではあるけど、いろいろ気が付いてくれて助かってる。
「じゃあみんな、荷物とか整理して九時半前には玄関集合な」
軽く身だしなみを整えて、荷物確認をしたら準備が終わる。
新しいお茶うけに替わっていたので、微妙な時間はお茶を飲む。
「旅館のお茶って美味しいよねー」
「ここのお茶うけも美味しいよ」
この饅頭とお茶の組み合わせは多分チェックイン直後のほうがもっと美味しかっただろうなぁ。疲れをとるのによさそうな組み合わせだし。
「また機会作ってくるね」
秋田駅に到着すると、みんなで廣井さんに礼をする。
「また集まって遊ぼうね」
あ、と廣井さんが耳打ちしてくる。
「頑張ってね」
恵がじーっとにらんでる、何にもないよ⁉
「ま、頑張りはします」
無理だとしてもねー。やるだけやるって決めたわけだし。
「じゃ、またねー」
電車内に乗り込むとすぐ次の駅で柏木が下りる。
「早いな」
「この方が早くつくからね」
「気を付けてなー」
続いて岩手に入れば恵も北上で降りる。
「また遊ぼうねー」
で、俺も次で降りる。
「じゃ、またいつになるかはわかんないけどな」
「何かあったら呼んでね」
駅を降りる。新幹線を見送って駅から出ると、急に日常に戻ってきた感じがする。これがコミケだよなー。非日常からの帰還。
「ただいま」
誰もいない部屋に帰って荷物を片付け、翌々日の仕事に備える。終わったらまた荷物を持って、実家に帰る。墓参りをするためだ。
やれるときにはやっとかないとな。
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