19 カウントダウン・ライブ

 逃れられるとも、逃れようとも思っていなかった。ただ、派手に刹那的に終えようと思っていた。

「お前を知って、気が変わった。逃げ切るぞ、最後まで付き合え」

 自分で笑ってしまうような、ヒーロー気取り。それは最後の一日を、より華やかなものにするに過ぎないのだが。

 旧都・東京の年越しは戦場となった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る