第6話
自分の部屋には霊がいる。夜、寝てると、机の上の本やノートがパラパラと、めくられていく。それから、自分の寝てるふとんの上に、移動して来るのを感じる。ある晩、バネッサちゃんに、いっしょにふとんを並べて寝てもらったら、やはり同じ現象になった。本やノートめくるのも、美術や古文が多いから、芸術家かなあって言ったら、バネッサちゃんも、女流作家か女流画家のような気する!って言った。自分なんて、なんとなくわかるまでに何ヵ月か要したのに、1晩でわかるとはバネッサちゃんさすが!自分としては「芸術に高い意識を持て」と説いてるようになんとなく、でもとても強く感じる。そう言ったら、バネッサちゃんも「うん。わかる。それな」って。
中3の修学旅行で、岐阜と長野方面に行った。別々のクラスだったから、バネッサちゃんとは、なかなか会えなかったし、別行動だったけど、善光寺に着いた時、自分1人でブラブラ緑の木々の下の参道を歩いてたら、やはり1人で歩いてたバネッサちゃんと、ばったり遭遇して、それから2人で手をつないで仲良く歩いた。お土産屋さんで、「牛に引かれて善光寺詣り」と書かれた湯呑みと、信州蕎麦と、おまんじゅうをお土産に、いっしょに買った。バネッサちゃんと、いつまでも仲良く、いっしょにいられますようにとお願いした。
姉弟とわかっても、バネッサちゃんのこと、めっちゃ好きだーっ!小学生の時の、占いのことは、まだ誰にも言っていない...
バネッサちゃん ヤッキムン @yakkimn
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