生きている状態とは何を持って表せるのだろうか? 生物としての生と、人として生は違うのだろうか?
コミュニケーションを取らず、誰も知らない場所で息づく者は生きてるとは言えないのか?
登場人物である可愛らしいお世話係のガイノイド、「メンテナンスちゃん」
彼女たちの語り口調は軽くて深くて重い。彼女たちの語らいから見えてくる人の進化の先にあるもの。そこにある新たな可能性と、繰り返される愚かな行為。愚かなのは人なのか言葉なのか……読めば読むほど新たな解釈が生まれてきて色々と考え想像してしまう、そんな作品です。
いつの日か訪れるかもしれない未来の姿。それがどんな世界なのか興味を持ったら是非読んでみてください。