殴り神官の救済録~魔物を生から救済す~

無名の防人

第1話 神官、救済する

ある神官がヴァンパイアをボコボコに殴っている。

「救済救済救済救済救済救済救済救済!」

「グルウウウウウ!」

神官の拳がヴァンパイアの顔にめり込む。

「グルアアアアアア!」

「救済救済救済!」

神官はさらに殴り続ける。

神官の拳に魔力が集まる。

「救 済 拳!!!!!!」

「ギャアアアアアア!」

神官の拳がヴァンパイアに当たった瞬間、ヴァンパイアが弾けとんだ。本当に神官な(ry

「ふう、救済完了…」

神官はあれだけ動いたのにも関わらず一つも汗をかいていない。

「さて、帰りましょうか。」

だが、そこにヴァンパイアの娘と思わしき者が現れ、命乞いをし始めた。

「コ、コロサナイデ…オネガイシマス…」

「…大丈夫です、殺しはしませんよ……ただ、父の元へ送るだけです。」

「へ?」

「救済!!」

神官は容赦なくヴァンパイアの娘を弾き飛ばした。塵一つ残っていない。

「いくら成長途中とはいえ、ヴァンパイアはヴァンパイア。魔物は救済あるのみ…」

こうして、神官は町へ帰る。

ちなみにこの神官の名前はロイス。『覇帝龍神拳』の継承者である。本当に神官なのだろうか……

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