行き先
道端に車を止め、客が来るのを待つ。
仕事は面倒だが、家で待つ若い妻のためだと頑張れる。
ほどなくしてオフィスビルから出てきた若い男が乗り込んでくる。
おそらく営業の人だろうな。平日昼間の利用客はサラリーマンがほとんどだ。
いそいそと後部座席に座った男は私に行き先を伝え、疲れているのかすぐに目を閉じた。
ただしその男が言った住所は、私が最も聞き馴染みのある場所だった。
私がタクシー運転手をやるのも、今日で最後かもしれない。
(↓解説はこのまま下にスクロールしてね↓)
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解説
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この若い男が伝えた行き先は、運転手の自宅の住所。
つまり若い妻と不倫をしにいくところだということだね。
そんな妻のために働く必要はないから運転手を辞めるのか、怒りからこの男に手を出して犯罪者になるから運転手をやるのが最後になるのか。
そこは想像次第だね。
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