執刀
今日は朝から頭が痛い。少しクラクラしている。
だが弱音は吐いていられない。
今日は手術の日。私が執刀しなければこの病院に代わりはいない。
なに、そう難しい手術ではない。
多少コンディションが悪くても大丈夫だ。
私は自分を鼓舞し、手術室へと入る。
横の看護師に逐一指示を出し、手術を進める。
…ふう。これで手術は完了だ。
なんだかいつもより苦戦したが、無事終えることができた。
私はホッとして手袋と帽子をとり、作業台に置いた。
「あとの片づけと経過観察は頼むね。私は少し休むよ」
私は手術室を後にし、仮眠室へと向かう。
残された看護師は作業台に残された未使用の麻酔を見て、一気に血の気が引いていくのを感じた。
(↓解説はこのまま下にスクロールしてね↓)
――――――――――――――――――――――――――――――――――
解説
――――――――――――――――――――――――――――――――――
作業台に未使用の麻酔が残っているということは、この手術では麻酔を使わなかったということ。
体調が悪かったとはいえ致命的なミスをした執刀医。
指示待ちで気づかなかった看護師。どちらも悪いけど、なによりこの患者さんは不憫だね…
――――――――――――――――――――――――――――――――――
最後まで読んでくれてありがとう!現在150話以上更新中。他のお話も読んでみてね。
1行で読める意味怖プチも更新中!そっちも覗いてみてね
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます