第8話

一度、ソフィちゃんに、自分の部屋で、夜、一緒に寝てもらうことにしてみた。ふとんを横に並べて、消灯して、一緒に並んで寝ていたら、やっぱり机の上の本とノートが、がさがさ音を立てはじめて、パラパラと軽くめくられていった。ふとんの中で、ソフィちゃんに、「来たっ」って小さく言ったら、今度は、2人の寝てるふとんの上のほうに、その存在を感じた。ソフィちゃんも、同じように感じてるみたいだった。自分は、どうも「芸術にもっともっと高い意識を持つべし!宇宙へと広がる心を!」と言ってるように思えてならなくて。

ソフィちゃんは、「女流作家さんだ」って言った。「伊勢さんっていう人みたい...」

ええーっ!ソフィちゃんさすが!なんでわかるのーっ!自分なんて、何ヵ月もかかって、ようやく、なんとなくわかってきたのに、ソフィちゃん5分で解決するの凄すぎる!走るのもめっちゃ速いけど、解決するのも速いっ!そのお方のお名前までも...

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