第7話

運動会で、ソフィちゃんの走ってるところを見ること出来た。別のクラスだったけど、ソフィちゃんを応援してたら、ソフィちゃん、走るのめっちゃ速くて、断トツ1位でゴールインしていた。

家では、ソフィちゃんに、自分の部屋の霊のことを説明してみた。ソフィちゃんも、家全体を守ってくれてる霊の存在は、最初に来た時から感じてたみたいだった。

自分は、何ヵ月かして、どうも、その霊は芸術家っぽいなあと思うようになった。机の上の本やノートをパラパラめくるのも、なんとなく美術や古文を好きで、よくめくってるように思えるし、ふとんに入って寝てて、自分の上のほうに存在を感じる時も、なんか芸術論を伝えてるように思えるのだ。はっきりとは言ってはいないけれど、どうも「芸術に対して、もっと広く高い意識を持つように」と、弟子に説いてるような感じで、自分に伝えているように、だんだん日に日に思えてくるのだ。

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