猫沼

「猫沼」

著:笙野頼子

読了日:2022/1/23


 私小説。

 膠原病を抱え、過去の辛い経験を抱え、人間社会に馴染むのが極端に苦手で。猫と暮らし、猫に尽くし、猫を盟友とし、猫の病も共に歩み、それで生きられる。依存できる猫を喪った時に救ってくれたのもまた猫だった。 息が苦しくなるくらい重い話。


 今まで知ってた句読点の打ち方とちょっと違ったので、読みにくいなぁと思うところもあった。まぁそんなことは小さい話で。

 なんというか……生きていく強い気迫と虚脱感が同居しているような感じ、かな……私の知ってる感覚よりずっと強い。

 共感しすぎると辛くなるような、そんな雰囲気があった。

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