猫の傀儡

「猫の傀儡」

著:西條奈加

読了日:2022/1/17


 人を遣って猫の世界の問題を解決する傀儡師猫のミスジ。江戸の町を舞台に猫界の問題を解いているはずが、人間の事件も絡まってきてやがて大きな事件に発展していく。

 「人を遣う」と言うとオカルトチックに思えるが、実際は猫がヒントを出して、人間に気付いて貰えるように行動していく事。人に気付いてもらえるようなヒントを出す猫側も難しそうだが、ヒントに気づいて行動を起こす人間側もまた難しい。


 愛嬌のある猫達と人情味あふれる町人達の日常の話。猫は擬人化されているものの、猫らしい行動がばかりなので猫好きが満足できる一冊。

 私も猫に操られたら良いなと思いながら読んだ。

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