1x4=4にならない四大美女、そして彼女たちと接する平常心の主人公

各中学で話題になっていた「3大美女」そしてそこに加わった主人公の妹、楓花を含めてなかば神格化された「4大美女」。安直な考えなら容姿に恵まれれば他の凡人よりそれだけで人生のアドバンテージを得たようなもんだと思われるけれども、当の本人たちは概ね同じような悩みを抱えていた。それは「普通の女の子として扱ってもらえない」という悩み。そこに現れたのが主人公とその妹の楓花。この兄妹は、というかこの兄は楓花の普段の干物っぷりと学校での天使っぷりをみて経験して並外れた容姿をもつ少女たちに対する耐性を無意識に得てしまっている。そしてその耐性を無意識に発動して各レジェンド美少女に接するものだから普段は特別扱いされて浮いた存在となっている彼女たちにとっては逆に新鮮に感じてしまっている。そして主人公が無意識に「エンペラー」として4大美女を取りまとめてしまって各人の悩みを自然体で接して彼女たちの心を動かしていく主人公。
主人公にとっては普通のことなんだけれども、これまで普通じゃなく半ば神格化されてきた彼女たちにとってはその対応がかえって驚愕に値するレベルのものに値して各々が持つ悩みごとを主人公にではなく4大美女たちで共有し、かけがえのない友人となる物語です。基本的に物語の中心は兄とお兄ちゃん大好きすぎるけど素直になれない干物妹が中心となっていますが、各ヒロインたちの心の動き、そしてそこから生まれる各々の自分という存在を見直すきっかけとなっていきます。だめ兄妹の関係性から生まれるミラクルな各美女たちの心のわだかまりの解凍、これからどう展開していくか楽しみです。
あと基本的に楓花かわいいしいじらしくて可愛い。こればかりは妹を妹としてしか見ないように維持になってる主人公がどう決壊していくか楽しみでなりません

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