第18話 荒れた教室
合同授業も終わり一樺達は自分達の教室へと戻った。Sクラスの教室に戻れば普段より騒がしい教室内に一樺は紗理那と首を傾げながら「どうしたの」と声をかけた。するとクラスメイトの1人が「さっきの合同授業から戻ってきたら教室がめちゃくちゃになってたんだよ」と告げてきた。
「教室が?」
「うわほんとだ……なにこれ酷いっ……!」
「ねぇ先生呼んできた方が良くない?」
「私呼んでくる!」
「でも一体誰がこんな事を……」
「分からない……でもこの学校外からは絶対入れないよね?なら内部の……」そう言いかけた時ばたばたと誰かが走ってくる足音が響いた。一樺達は廊下の方を見て走ってきたクラスメイトと教師数人を見て少し安堵の表情を浮かべた。しかし紗理那と一樺だけは肩を揺らしある教師だけを見ていた。その走ってきた1人に養護教諭の教師も居たからだ。
「貴方達怪我はしてない!?」
「あっ先生…私達は大丈夫なんですけど荷物とか教室がめちゃくちゃで……」
「あらあら大変……とりあえず全員今日はもう寮に戻りなさい。」
一樺達はお互い顔を見合せたあと頷き自分達の荷物をまとめてぞろぞろと教室を出た。一樺と紗理那も続いて教室を出ようとした時に小さく聞こえた舌打ちに気が付き一樺はバッと振り返った。すると教師のひとりが笑みを浮かべ「ほら貴方達も早く」と告げてきた。
その言葉を投げてきたのは_________養護教諭の教師だった。
マリアの加護を受けて産まれた少女 華柏(こはく) @kohaku_1105
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