第5話
大阪でソフィちゃんと一緒に住んでる家は大きいんだけど、かなり古くて、自分の勉強部屋には霊も存在している。家全体を守ってくれてる霊もいるみたいなんだけど、自分の部屋にも、入った時から、何者かの霊を感じる。中学の先には、藤原鎌足のお墓ではとされている阿武山古墳があったり、家の近くには今城塚古墳もあったりと、色んな時代の色んな霊も存在してて、おかしくない土地柄なので、自分もソフィちゃんも、霊の存在を感じながらも一緒に同じ家で暮らしていた。
自分の部屋で夜、寝てると、霊が現れるから、ある晩、ソフィちゃんに部屋に来てもらって、ふとんを並べて寝ていたら、やはり机の上の本がパラパラめくられて、2人の寝てるふとんの上から、ちょっと圧力が加えられる。朝、ソフィちゃんに聞いてみたら、同じように感じていた。
自分は、霊は女流芸術家のような気がしてる。「芸術に高い意識を持て」と伝えてるように思う。
ソフィちゃんに聞いてみたら、やはり女流作家ではないかと言う。自分はわかるまでに何日間か、かかったのに、ソフィちゃん、わかるの早い!走るのも速いけど。
しかも、伊勢という作家のような気がすると言うのだ。名前まで出てくるソフィちゃん凄い!
ソフィちゃんに一緒に寝てもらわなかったら、自分だけでは、ぜったいに、名前までわからなかっただろう。ソフィ探偵さすがだ。「芸術に広い心を持つべし」と伝えてきてるって、自分と同じように感じたらしい。
それから後、2人で合格して行くことになった高校の近くに、伊勢さんの伊勢寺があるなんてことは高校生になってから知るのだけれど...
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