第19話 ダンジョンというか、ここ旅館みたいですね?
次は、こちらも蹴りをしてみる。前蹴り、ジャブ、ストレート…。どんどん手数を増やしていく。しかしどの攻撃も、一歩後ろに下がって避けられたり、左手、右手でいなされる。そして最後にはダメージがないものの強烈な一撃で吹き飛ばされる。
リーナは合間を見計らっては、足にぽかぽか。ふきとばされる。戻ってきて、足にぽかぽか。ぶっとびされる。足にぽかぽか。これを繰り返していた。この時間に息を整えていた。ナイスリーナ。
−−2時間経過。
「そろそろおしまいじゃ。」
そういうと、またご飯の時間となった。今度は、肉じゃがとご飯が出てきた。出汁がしっかり染み込んだ、にんじん、じゃがいも。豚肉がほどよく甘く、ご飯によく合う。今度は、一度の食事で満腹になった。
「風呂でも入るかのう。」
え、ゴーレムってお風呂入るの?と思ったが汗を流したかったので何も言わなかった。食事をした階層からまた別の階層に移動すると温泉があった。このダンジョンどうなっているんだ…。広い湯船があり、湯加減もちょうどよかった。
壁を隔てて、リーナが「わーい!」を連呼しながら、バシャバシャ音を立てている。
「リーナ温泉はおよぎません!」
「はーい、ソラさん」
そういうと静かにぱちゃぱちゃたまに遊ぶ音が聞こえるくらいになった。
温泉から上がると、元の階層に戻った。すっかり穴の空いた部分が修理され、ベットが用意された部屋で寝ることとなった。
−−翌日。
ウィルドはもう起きていた。
「おはよう。どうじゃ?調子は?」
「すごく、いいです」
「ウィルドさん、おはよー!」
「そうか、それではご飯にするかの」
そういうと、ご飯にしゃけ、味噌汁が出てきた。ご飯はふっくらしていて、しゃけはハラミだろうか、脂がのっており焼いてあるのに口で溶けるようだ。味噌汁は、油揚げとわかめで味付けはちょうど良かった。
「それでは、お主たちに合気道を教えておこう。」
「合気道?」
「わきあいあい?」
「そうじゃ、戦いの方法を身につけていくのじゃ。」
そういうと、合気道の型を覚えながら動きを試していく。一通りの型を覚えた。
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スキルが上がりました。
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スキル『パントマイム』Level.4
無言で身体や表情をつかって、あらゆる物を表現する。
1 武器防具コピー(不完全のためアイテム値減少)
2 アイテムコピー(不完全なためアイテム値減少)
3 バフ・デバフ
(ファンの能力値を25%上昇アンチの能力値を25%現象。)
4一部の魔物をコピーできます。(能力値はそのまま引き継がれます。)
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おお!上がった!!上がったけど、また、なんか変な方向に力が使用されていっているけど大丈夫か?
プロフィールは…。
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name ソラ
『パントマイミスト』Level.71
HP3160
MP1910
攻 1970+5
防 1640+10
速 2230
魔攻 1400
魔防 1420
スキル『パントマイム』Level.4
無言で身体や表情をつかって、あらゆる物を表現する。
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…なんか一泊二日の合宿で強くなってみたいだ。しかも半端なく…。
「いったん、修行に区切りをつけるかのう」
…あれ?クエスト失敗?
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S Sランククエスト(継続中)
免許皆伝(隠れクエスト)
ウィルドに認められる
報酬
成功 ?????
失敗 レベル50ダウン
ウィルドとの親密度低下
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クエストは失敗していない…。なんなんだろう…。
「すみません、ウィルドさん修行はまだ続くんですか?」
「そのことなんじゃが、一階層にそろそろ他のお客さんが増えてきての。そっちを見なければならなくなってきたのじゃ。じゃから、修行は続けるが、いったんお主たちは旅を続けなさい。」
「はい!」
…そんなことってあるのか…。まぁ、失敗したないからいいか…。
「じゃから、定期的に連絡を取り合えるように、こやつを連れて行きなさい。」
そこに出てきたのは、同じように白い大理石をまとったマネキンで、顔の部分には仮面のように目の部分だけ彫られている。黒いスーツを着ている。
【金剛ゴーレム スチュアート】
「よろしくお願いします。」
「こやつが1番できるゴーレムじゃ。ときおり連絡して様子をみることとしよう。」
「わかりました。こちらこそ、よろしくお願いします。」
「スチュアートさん、よろしくー!」
修行続くのか…。組み手とかもやるのかな…。なんか、スチュアートも異常に強そうなんだが…。怖い…。
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