第6話 受け継がれるもの

庭で娘が白い犬と遊んでいる。


親父が初孫である娘が生まれた後

買ってきた犬で、当時は生後間もない子犬だった。

娘と共に成長したと言える。



人は自分の事を理解共感してくれる

友達さえいれば、生きてゆける。

これは親父の言葉だ。


『永遠の胸』という曲は

尾崎の人生観を集約したような曲で

彼が息子へ送るメッセージとして書かれたそうだ。

俺も時々、娘を思いながら聴いている。


誰かが託そうとした想いは

いつかどこかで受け継がれるのだろうな。



「絵理香、おいで」 娘を呼ぶ。




「はーい。

ほら、シロも行こう」

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