第002話 慌てん坊のスライム

「リーマン お前どうなってるか見てこいよ」

雄二君…いきってるならお前が行けよ

まだ顔を会わせて10分も経ってない学生にパシられる俺

仕方ない殴られたりするのもしょうもないので言う通りに洞窟に足を踏み入れる

『ダンジョンにようこそ』

「へっ」

頭に直接語りかけてきた

『ダンジョンに足を踏み入れた事によりスキルを付与します』

『人類で初めてダンジョンに入った為スキルを付与します』

『称号ファーストダンジョンを手に入れました』

『称号を手に入れた事によりスキルが付与されました』

『称号不運を手に入れました』

頭脳内アナウンスが聴こえてくる

これはアレだよね

ラノベで有る奴

ステータスなんて声を出すのが恥ずかしいから念じてみる


名前 泉谷 岳士

level1

HP18/10

MP10/3

攻 4

防 4

賢 20

体 18

速 10

運 2

カリスマ 2

スキル

自爆🆕

根気🆕

アイテムボックス🆕

称号

ファーストダンジョン🆕

不運🆕

装備

頭 無

首 ネクタイ

体 安物スーツ

右 スーツケース

左 時計

腰 安物スラックス

足 革靴



比較対象が無いから このステータスって どうなんだろ?

頭に浮かんだ文字列についてかんがえてると

「モタモタしてないで ここから出れるか見てこいよ」

雄二君がスゴんでくる

仕方ない 少し先を見てきて行き止まりだったとか言えば納得するだろ…



そう思ってた時期が俺にも有りました

流石ダンジョンと言うだけあって

壁には光りゴケのような物が生えており

足元の石に躓くような事はない上に

洞窟は長い上真っ直ぐだから少し位離れてもエレベーターからも俺の姿が見える事になる

体感で200メートル程進んで漸く曲がり角らしき処があった


その先で現れたのは…

プルプルと蠢く物体がみっつ

スライム様が三匹だった





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