大地と星の狭間で

桜瀬悠生

詩声

 希望はなく、嘆きの歌が聞こえる。


 音のない風に吹かれて、闇に吸いこまれていく。


 僕の歌声も、誰かに届いているのだろうか。


 もしも聞こえているのなら、一緒に歌ってほしい。


 希望をこめて、光に届くように。


 終わりが絶望でも、あきらめる必要はない。


 血が流れているなら、そこには命がある。


 最期まで、ぬくもりは失われない。


 冷えきった世界でも、歌うことはできる。


 祈りをこめて、きみに届くように。

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