9話 戦う、そして服を着る
どれぐらい戦っただろう
日が昇って日が沈んで、神器が双剣じゃなければと何度思ったことか…
もしこれが大剣なら、もしこれが太刀なら…これほどまで時間はかからなかった
双剣が弱いのは知ってたがこれほどまでに相性が悪いとは…
血神強化もフルパワーを出せば倒せなくはないがそんなことしたら神気がすぐ解けてゲームオーバー
神気を無視したって何回か使えば体がもたない
再生より早く体が壊れるのが目に見えている
出力は20%で固定
地道に舞踏で土台作りに励む
ちなみに排泄はなんか護符のおかげかしないで済んだ。ご都合主義だな
1週間
5年間地道に貯めた神気がどんどん減っていくでもまだ戦える
3週間
舞踏を途切れさせてしまった。でも何とかなった、そのせいで神気の残量がヤバイ
10週目…多分
もうなんか考えるのが疲れてきた
熟練度が上がった、乱舞を覚えた、連撃系の技だった
三ヶ月
服がすごいことになっている多分すごい臭い敵はまだまだいっぱいいる
夏なのか熱い、水~
五ヶ月
戦い方が最適化してきた強化のほうも出力が30%まで出せるようになった
七ヵ月
寒くなってきたそういえば将軍が帰ってこないなまたもやレベルアップ
これがかなり強い。技の合間に挟める、効果は幻の斬撃を相手に放つ。効果範囲は半径3m、殺気も一緒にぶつけられるし、相手は斬撃を無効化できないのが強み。すり抜けるのだ!
狙った部位にぶつかると斬撃はちゃんとダメージが入る。威力は使用者に依存
そしてついに九ヶ月
山のほとんどの厄を倒した
俺は厄の亡骸の上に立っている
上からの一筋の光に照らされて。なんかかっこいい
早く風呂入りたい
足がガクガクするぅ~
服なんてもう上半身裸やで?犯罪者やん、子供だから許せ
そろそろ一年生なんだ頼むよ
誰に言ってんだ…
それにしてもよくやった!
俺は近くの川で体を洗った
「久しぶりにすっきりしたぜ!」
ヒュー
さっっっむ
今冬だって忘れてた。とりあえずお肉が食べたい約一年ぶりのご飯を探しに行く
ちょうど鹿がいたのでお命頂戴した
血抜きや解体は習っている
こんなん子供に教えることじゃないって言ったけど助かりましたありがとうございます。
両親に感謝したところでお肉はおいしくいただいた。味付けはもちろんなし!
精神的な疲労がやばいので適当に拠点を作ってそのまま寝た
服はどうするの?とかそこ!余計なこといわないの!大丈夫俺も困ってる(何も大丈夫じゃない)
朝
おはよーって誰もいないんだった
照り付ける朝日…寒かったですごめんなさい
とりあえずなんか着た。いどうしよう
鹿の皮でも羽織っておくか?このままでは風邪をひいてしまいますよ!
どうにもならないので装備を探そうと思う
この森にまだとっていないアイテムが何個かあるのだ
さすがにこの鬼畜ステージに何も置かないとか、行く意味ないので運営さんが優秀な装備を配置してくれているのだ
ここがエロゲの世界で助かったぜ。真っ裸はもういやだ!
しかしすべて取ってしまっては主人公たちに迷惑がかかる
正直言ってあんなNTR野郎にくれてやる装備なんてないといいたいが、それで日本滅ぶとかシャレにならない
それにそのころにはこの幼馴染は死んでるのでNTRは合法なのだろうか
俺は許せんので死ぬつもりはない
いやでも、俺が死んで天音が助かるなら死ねる
コイツもそうだったんじゃないかと思う、違うならこんなクソ神器で厄除の面やってないでしょ
まぁ主人公が着てても意味がないであろうネタ装備くらいは許してくれよ
その名も【逆転の羽衣】と【
逆転の羽衣は戦闘時に百回攻撃すると次の一撃が十倍になる
これはそもそも百回攻撃するほど時間をかけられないのでネタ装備と化している
颶風の装備は速ければ速いほど攻撃力が上がる
これも速さよりパワーなこの世界には不要、スピード上げて攻撃力上げるより普通に攻撃力上げるほうが強いのだ
装備はつけると装備者に合わせて若干形状が変わるようになっている
この逆転の羽衣も女性キャラにつけると薄い布みたいになるので下着などが丸見えですごくエッチ
俺も意味もなく天音につけさせてはムフフな光景を楽しんだ
ちなみに男性キャラがつけると神様の後ろについてる雲みたいなガチの羽衣になってかっこよかった。
無事に帰ってこれたらいつか天音に着せてみたいものである
さぁまず一個目逆転の羽衣は滝の裏にある
宝箱を開ける
「おぉ、すごっ」
ちゃんと中に逆転の羽衣があった
よかったぁこれでエロゲの知識は正しいことが証明された
ついでに颶風の装備一式もゲット
「さて、帰ろう!」
ん?ちょうどいい。あそこの五級に犠牲になってもらおう
まず円弧で最高速度に到達、切ったらキャンセル。そのまま乱舞!すると最速状態で連撃が放てる、この時点でだいたい溶ける
装備のおかげで攻撃力バフがついたのでわりと楽に倒せた、体感三倍くらいのダメージ出てるな
実験もできたことだし本格的に帰ろう
『待て待てそう焦るな、いやはや生きてたとはのぉ』
なん…だと?
突然目の前に将軍が現れた
どうやら運命さんはどうしても俺を生かして返したくないようだ。
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