第6話 バーベキューが終わったら
温泉から帰って、一息つく。
俺:「まだ8時過ぎか、ヒマだな。何する?」
アユタ:「やっぱ、ゲームしかなくない?」
俺:「だな。通信する?」
佑:「じゃじゃーん!」
アユタ:「何だ?佑。」
佑:「この日のために、買っちゃいました!
プロジェクターでっす!
バッテリー2時間くらいだけど、たまにはコンシューマーゲームもいいだろ。」
俺:「すげぇ!小っちゃいやつ!めちゃ高くない?」
佑:「それが、安いの見つけて、ネットで衝動買い。
人が多かったらテント内の投影にするつもりだったけど、キャンプ場の消灯は11時だし、今日は外でスクリーンでも良さそう。」
アユタ:「たちゅく〜ん!最高!アイシテるん!」
俺達は、佑が持ってきてくれたプロジェクターにゲーム機を接続して、自立式のスクリーンを立てて投影した。
テニスなどのスポーツとか、体を動かすゲームで盛り上がる。
俺:「人が少ない山キャン最高!」
佑:「ちょっとその発言はここのキャンプ場に失礼かも。」
俺:「スビバセン。」
アユタ:「でもさ、すっげ最高!1日で帰るのもったいないくらいだな。」
俺:「そうそう、オレもそう言いたかったの。」
アユタ:「もう1泊しちゃう?」
俺:「しちゃう?いいねぇ!」
佑:「そういえば、オリエンテーリングどうする?無料券もらえるよ。それに、ゲームの新作発表会ってヤバくない?絶対行けないやつ。」
アユタ:「MVP狙うなら、上級もやらないとな。かなり時間かかるよ。」
俺:「明日やるんだったら、チェックアウトしてからになるから、やっぱ連泊は必須じゃない?」
アユタ:「やる?」
佑:「やっちゃう?」
俺:「狙っちゃう?1位!」
佑:「ちなみにトップは今何点なのかな?」
俺:「明日聞いてみよ。」
アユタ:「そういえばさ、大聖が見たここのゲームの書き込みって、何だったのかな?」
佑:「ゲーム自体は全然ヤバくないよね。景品のことかな?でも今回はすごいけど、今回だけだし。毎月変わるのかな?」
俺:「確かに。ゲームがヤバいって思ったのはオレの勘違いかな?景品のことかもっていう可能性はある。
もっかい検索してみるよ。」
俺:「…んー?…これかなー?
ああ、やっぱこれだ。」
『
俺:「ほら!俺の言った通り。この名前と同じキャンプ場って他に無いよな?
これだと、ゲーム自体がヤバいっていう意味だよな?」
佑:「うん、多分。でもさ、その一文に乗せられて
アユタ:「そーそー。小学生の書き込みなんじゃない?ハンドルネームは?」
俺:「CyukyuBcos6pstノウラ」
佑:「チュウキュウビーコスロクピーエスティーノウラ?」
アユタ:「それさ、暗号になってんじゃね?
中級Bコース6ポストの裏。」
俺:「怖っ!」
佑:「なんか、本当にヤバいやつなんじゃない?何かの取り引きの隠し場所だったりして。」
俺:「やっぱやめとく?
なんかさ、よく考えたら、キャンプのハイシーズンにお客が少な過ぎだし、ここ自体ヤバい所なんじゃ…?」
佑:「そうだよね。俺も実はそう思ってた。
なんか、めっちゃ怖くなってきた。
やっぱ明日帰ろうか。」
俺達は急に怖くなって、せっかく盛り上がってた雰囲気が一気に冷めてきた。
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