第2話 文系週2チア部の1日

愛央の朝はたっくんに甘えるところから始まるの。時間で言うと、朝6時。うちが甘えて髪作ってもらってから朝ごはんにするよ!


あお「おはよー・・・目覚めの(´。>ω<)ぎゅ〜♡♡♡」

たく「起きたか。ほれ、愛央のチア弁。これ昼に食いな」

あお「今日のデザートはなぁに?」

たく「今日はミルフィーユ。チアの午後練あんだろ?だーくってから行き。おらあいちゃん迎えに行ってから戻っから」


愛央の大好きなスイーツが出るとついついたっくんに(´。>ω<)ぎゅ〜っ♡♡♡ってしちゃう♪うちはそのくらいスイーツが好きなの!


朝風呂して、制服に着替えてからあいちゃんを起こすのが朝のうちの役目。あいちゃんを起こしてからこちょこちょしたりちょっと遊んで、メイクをする。これが家を出るまでのやることっ。


あお「こちょこちょこちょ〜♪」

あい「キャハハハハハ!きゅぴー!!」

たく「そろそろ行くぞー」

あお「はーい!」


メイクをして、あいちゃんの着替えを手伝って、ポンポンを手に持ってからたっくんとあいちゃんの3人で学校に!高校生になって1週間、一昨日から部活が始まって今日も練習。学校についたら着替えなきゃ。愛央の荷物は普段からたっくんが持ってくれてる。すっごい重たいのに。たっくんありがとっ♡


学校へ行く前にまずはあいちゃんを保育園に預けてから行くの。あいちゃんって寂しがりで不安感がある子だから、うちが普段はポンポンを持ったままあいちゃんをだっこするの!


あい「あーあー」

あお「なぁに?」

あい「むかえ、きーて」

あお「うん!」


あいちゃんにぎゅーってして、保育園に預ける。これで大体8時くらい。そこからたっくんと学校までいちゃいちゃするの♡


教室につくと朝ごはん。たっくんの脳内には膨大な数のレシピリストがあるから毎日何が出るかはわからない。でも、絶品なの!


あお「美味しい〜♡」

たく「頑張ったからね。たくさん食いな」

明里「愛央〜!」

瀬奈「ねぇねぇ、このあと部活のミーティングあるって!」

あお「えっ!?うぅ、行かなきゃ・・・」

たく「いまあんの?」

あお「あるって・・・これ多分放課後部活・・・」

たく「じゃあ俺、帰ってマカロン作っとくからいってきな。あ、帰りのバス代先渡しておく。17時45分の方南車庫行(入庫)がよ、紅野さんだからさ」

あお「え!おじさんなの!?」

たく「だってよ。あ、教科書おっぽってくる」


たっくんはそう言って、うちとたっくんの教科書を取ってきた。たっくんってすごい気配りしてくれるね!お昼を食べて午後の授業を終えるともう放課後だった。うちはポニーテールを整えて、リボンをつけるとこうやるの。


あお「授業終わったー!」

たく「じゃ俺先帰る」

あお「帰る前に(´。>ω<)ぎゅ〜っ♡♡♡」

たく「じゃな」


たっくんは先に帰ってマカロンを作るんだって!うちらは3人で楽しく部活して、方南車庫行を運転してるおじさんに乗せてもらったんだ!


紅野「おまたせしました。大野駅経由方南車庫行です。ゆっくりご乗車ください。あら愛央ちゃんお疲れ様。部活?」

あお「おじさーん!部活部活!」

紅野「匠くんは?」

あお「たっくんお家にいるよ」

紅野「上がりだから夜飯食べてくね」

あお「はーい!」

紅野「じゃあ行こっか。お待たせしました。方南車庫行発車します。ドアが閉まります、ご注意下さい」


そしてあかと瀬奈に見送ってもらい、うちとおじさんは先に家まで。途中おじさんがこんな放送をしたんだよ?


紅野「本日も方南バスをご利用いただきましてありがとうございます。このバスは、方南車庫行です。途中天川大野駅には入りませんので、ご注意ください。担当致します乗務員は、方南営業所の紅野こうのと申します。本日も安全運転に努めておりますが、やむを得ず急ブレーキを使用する場合があります。お座りのお客様も深くお座りいただき、お降りの際はバスが止まって、ドアが開くまでお待ち下さい。またお立ちのお客様はお近くの手すり、つり革にしっかりとおつかまり、車内事故防止にご協力下さい。よろしくお願いいたします」


かっこいいー!って見とれてるともう琴乃開発前に着いちゃった。うちはバスを降りてたっくんとあいちゃんの待つ5階に駆け上がった。


あお「ただいまー!」

たく「おかえり。叔父さんなんか言ってた?」

あお「あとでくるって!」

たく「は!?」

あお「もう上がりらしくて、うちらの家の隣だし、夜飯食べたいなだって!」

たく「夜飯余計に3人分作っといて正解だったな。親父呼ぶか」


そして仕事上がりのおじさんと、パパがリビングに来てみんなで夜ご飯!


あお「おじさん!さっきはありがとうございました!」

紅野「こちらこそ乗ってくれて助かったよ。愛央ちゃんが部活終わりだから家でご飯食べてから帰ろうと思ってたし」

たく「んでもおじさんこの前天川大野で教習車運転してたよね?」

紅野「あー、新人が入ってきたから教育係を任されちゃって。それでミディ運転してたんだよ」

あお「運転したの?」

紅野「駅まではね。その時駅に匠くんがいたからびっくりしたよ」

たく「いや天川からけえるべさーっておもって待ってたら教習のミディ来てそれで俺らの知ってる人間が乗ってたらビビるべさ」


あいちゃんはうちの膝の上でいい子にしてる。おじさんとパパが下で二次会をしてる時に、たっくんはこんなこと聞いてきた。


たく「なぁ、朝方愛央の近くにいた子って?」

あお「あの子達は明里ちゃんと瀬奈ちゃん!方南のチア部で、おんなじクラスの子だよ」

たく「へーそうなんだ。まいいや。俺寝るわ」

あお「おやすみ♡」


うちはたっくんと二人で寝ちゃった。今日も楽しかったなぁ・・・。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る