第10話 夏の過ごし方
夏休みは先週で明けてしまいました。
二学期の授業で使うワークシートを作り溜めておく計画が、あまり進まなかったことに驚いています。
夏期補習は八月上旬で終わったはずなのに、意外と授業研究をする時間を確保できませんでした。自主的に登校した生徒の勉強を見たり、小論文の添削をしたりしたからでしょうか。まぁ、生徒との信頼関係は超重要事項ですから、いい夏を過ごせたと思います。生徒の喜ぶ顔を見ると、私まで嬉しくなりますし。
幸運にも、二学期の始まりは木曜日から。「金曜日を乗り切れば休み」と張り切ったものの、日曜日の私立学校教員適性検査のために休日が消えました。適性検査とは、いわゆる教員採用試験ではなく、各私立学校が採用を検討する上で参考にするランク付けです。
専門教科八十分、教職教養五十分の試験。ポケットマネーから受験費用一万五千円を出している手前、復習をしないまま会場に乗り込む訳にはいきません。専任の雇用であれば将来が安泰なのでしょうが、一・二年目の教員は特に頑張るべきなのです。来年も同じ職場で働くことができるとは限りませんから。
公立学校とは異なり、私立の経営は生徒がいなければ成り立ちません。ビジネスである以上、契約を更新しない可能性も考えられます。そのような状況になったときの保険として、適性検査は受けるべきなのでした。
今回の適性検査で分かったことは、働きながら対策をすることの忙しさです。現役の学生と比べると、勉強時間が十分足りていたとは思えません。現代文と古典漢文は勤務中に触れることができますが、教育の歴史や法律については通勤中の電車または仕事終わりに勉強しなければいけません。可能な限り勉強時間を工面したものの、昨年の教員採用試験に向けて勉強した量を考えれば……。
学生だった自分の頑張りを褒めてあげたい。
あのときの努力があったからこそ、詰め込んだ知識は記憶にうっすらと残っていました。
来年も適正検査を受けることがあれば、最低でも一日三十分以上は勉強時間を確保できる働き方にしたいです。直前一ヶ月前の休日だけでは、心許ないので。
さて、今週の初めは夏休み明けテストでしのぐとして、作りかけのままの授業準備を早急に終わらせなくては。
数年前から書いているカクヨムコン用の長編、いい加減に完成させたいですし。下書き二十八話で、現在の文字数は一万六千六百六九字。お盆休み+有給一日では二万字に届かなかったおかげで、時間はいくらあっても困りません!
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