3 時愁の受験
2月、時愁に話があると言われて、待ちあわせ場所に行くと時愁はもういた。
「光香、俺、中学受験して、第一志望に受かった。だから、光香とは別の中学校に行くんだ。ずっと黙っててごめん。」
時愁の突然の言葉に私は、呆然とした。時愁が別の中学に…もう会えなくなるの…私、中学で上手くやって行けるの?呆然としている私に時愁は、
「大丈夫。別に引っ越しするわけじゃないんだから、いつでも会えるし、いつでも✗✗✗できるよ。」
時愁の優しい笑顔に私の不安は吹っ飛んでいった。時愁に
「中学でも頑張ってね!」
と言うと時愁は、
「光香も頑張れ!光香なら、中学でも大丈夫。」
私たちは、おしゃべりをしながら、家に帰った。もちろん、手を繋いで。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます