3 時愁の受験

2月、時愁に話があると言われて、待ちあわせ場所に行くと時愁はもういた。

「光香、俺、中学受験して、第一志望に受かった。だから、光香とは別の中学校に行くんだ。ずっと黙っててごめん。」

時愁の突然の言葉に私は、呆然とした。時愁が別の中学に…もう会えなくなるの…私、中学で上手くやって行けるの?呆然としている私に時愁は、

「大丈夫。別に引っ越しするわけじゃないんだから、いつでも会えるし、いつでも✗✗✗できるよ。」

時愁の優しい笑顔に私の不安は吹っ飛んでいった。時愁に

「中学でも頑張ってね!」

と言うと時愁は、

「光香も頑張れ!光香なら、中学でも大丈夫。」

私たちは、おしゃべりをしながら、家に帰った。もちろん、手を繋いで。

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