他の微精霊
そのまま講義を続ける。
「よし、皆円を描くことに成功したな」
皆魔法の円を描くことが出来たので、続いて講義を続ける。
次々に魔法文字を描いていく。
少しづつだ、これの積み重ねで応用や想像力を鍛えられる。
魔法を何でも出来て自分なりに魔法を改良できる奴なんて、ノウェム《一部の天才》くらいだ。
凡人は試行錯誤を繰り返して天才の何倍もやってようやく追いつけるのだから。
そうして魔法が完成までもっていく頃には日が沈んでしまっていた。
「こんな時間か……これで恐らく魔法を扱えるようになっているはずだ……だけど訓練は積み重ねだ……復習は怠らないように」
「ありがとうございました」
ピノと微精霊三名がそういうと、ピノは両手を合わせる。
「あ、良ければ皆で食事しませんか?」
「いいですね~、勇者様さえよければですけど」
精霊って食事するんだな。
「じゃあ、お言葉に甘えて」
「それじゃあ、私は夕食を狩りに行ってくるね」
ピノはそう言うと、どこかへ走り去った。
「それじゃあ、私達は採取に向かうのでお手数ですがついて来ていただけます?」
「わかった」
僕らは歩き出す。
「勇者ってどんな感じなんですか?」
「それまではどんな生活を!?」
「どこで生まれたんですか!?」
三人の微精霊が一気にしゃべるもんだから聞き取りづらかった。
「一人づつしゃべってくれ」
そう言うと、それぞれの微精霊が質問してきてそれに答えるのだった。
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