動き出す神々の人物紹介

レオニード

 雷神トールと巨人の娘イェルンの子で本当の名前はマグニ。

 その出自ゆえ、生後間もなく、小舟に乗せられ海に流されるという死刑と同義の追放刑に処されるが、偶然、流れ着いた『名も無き島』の魔物達に庇護されて、成長した。石の巨人ルングニルとの戦いで無意識に雷魔法を発動するなど、謎が多い。

 濡れ羽色の髪と真紅の瞳の十歳児だが、この組み合わせはあまり、見られない珍しいものである。

 セベクから、武術のいろはを教えられており、物覚えは早いもののサボり癖があり、稽古をサボっては砂浜から、海を眺めていることが多い。


セベク

 絶海の孤島『名も無き島』で一番の勇士で一族の例に倣い、剣と槍の名手。

 リザードマン亜種で鰐に似た頭部を有する獣人であり、戦闘に際して有利な左利きでもある。

 島に流れ着いたマグニをレオニードと名付け、親代わりに育てた。二人の間に血の繋がりは一切ないが、互いを思う感情は本物。


ルングニル

 『名も無き島』を調査の為に訪れたひょろひょろの学者。

 ……というのは魔道具を使い、身体を変化させていた仮の姿。

 その真の姿は霜の巨人ヨトゥンの一族で全身を硬質の岩石で覆われた石の巨人である。ローゲに唆されるがままに『名も無き島』の強壮な魔物の一団を力づくで傘下に収め、失われた霜の巨人ヨトゥンの権力を取り戻そうと画策するもレオニードの前に敗北した。


ニーズヘッグ

 リリスヘルに拾われた捨てドラゴン。

 第2章時点では小さな蜥蜴くらいの大きさだったのが中型犬サイズまで成長し、言葉遣いもちょっとだけ、上手になっている。

 彼女という三人称から、分かるように性別で言うと雌に相当。


ガルム

 リリスが鉄の森ヤルンヴィドで拾った捨て犬(狼)。

 黒い毛並みの仔犬にしか見えないが、鉄の森ヤルンヴィドに捨てられていた以上、普通の獣ではない。

 成長した姿は巨躯に強靭な四肢と鋼のような牙を持つ最高の猟犬だが、現時点では真っ黒けの黒柴である。

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