第10話 時代が違う?まろパパ

このパパとは、アプリで知り合った。

顔出しはしていないものの、顔から下の写真は載っていたので、何となくの雰囲気はわかった。


コンサルをしているとのこと。

写真では、オシャレな印象。シュッとした、いかにもコンサルなんだろうなという感じがした。


やり取りも超が付くくらい丁寧。

頻度多く会いたいから、単価は安め。

まぁいいか、と思って会う約束をした。


個人的には、最初にお茶やご飯を食べて、打ち解けたところでホテルに行きたい。


初対面でいきなりホテルに直、というのは気が進まない。

このコンサルおじさんは、初対面でホテル→ご飯を提案してきた。

普通、逆じゃね?と思いながら、うまく誘導してご飯→ホテルの約束にした。

ここが、少し引っかかった点。


そして、待ち合わせに到着。

シュッとしたおじさんを探す。


しかし、話しかけてきたのは、ズングリムックリで身長も私とさほど変わらないような、しかも全くイケメンとは正反対の、昔の偉人に例えるなら「藤原道長」がしっくりくる、まろおじさんだった。


何だ、あの写真は詐欺じゃねぇかと思うくらいに、写真と別人。

顔はともかく、顔から下も詐欺じゃねぇか。

何年前のやつだよ。ふざけんなよ。


と思いつつ、お断りする勇気もなく仕方なくホテルに向かう。

ホテルに着き、まろパパが取り出したのは、


TENGA

バイブ

ローター(挿入時に男性器に装着)

ローション

塗る媚薬(感度が上がるらしい?)

ウーマナイザー


ドラえもんかお前は、と言いたくなるくらいいろんなものがカバンから出てくる。

シンプルに気持ち悪い。


まろパパは、いろんな女性との交わりについて語っていたが、テクニックはさほどなく、ほぼ文明の利器に頼っているのだなと感じた。


塗る媚薬を局所に塗られたが、ヒリヒリして全く合わなかった。

クレームモノですよ。


声だけはダンディだが、顔を見ながら卑猥な言葉を囁かれるととてつもなく不快だった。


肝心のブツもお粗末さんという。


まぁ顔だけなら平安時代ならモテたのでは…


しかもこのパパ、性欲が強いから月に5回くらいは会いたい、でも日中のみ、みたいなことを言い出した。


お前に日中の貴重な時間を割くほど暇じゃねぇよ、って感じ?


このまろパパでこの条件…厳しいものがある。

うん、次はないだろう。


ちなみに、先にホテルに行きたかったのは、バイアグラを飲むタイミングがあるから、とのことだった。


いろいろ大変なのね。


まぁとりあえず、このまろパパは完全にハズレ案件。

事前の写メ交換の重要性を学んだ。






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