第19話 中古物件3
「女の霊は天井を抜けて上に行きまし
た、上には何がありますか。」
「寝室です。」
すぐるは答え、青くなる
「寝室には子供がいます。」
「何とかしてよ。」
妻が怒鳴る。
美湖は無視して
「2階に行きましょう。」
と言う。
沙衣はミネラルウォーターのペットボトルの蓋を開ける。
彼女は女の霊の気配を探る。
そして、まっすぐ寝室へ向かう。
寝室には、女の霊がいるがまた上に上がって天井を抜けようとする。
沙衣はペットボトルの水で水の刃を作り、女の霊に切りつける。
水の刃は女の霊と共に霧散する。
すぐるが慌てた様子で
「子供がいません。」
と言う。
妻は慌てた様子で探し出す。
そして、妻は子供部屋にいるわが子を見つける。
子供は誰かと夢中で話している。
しかし部屋には子供しかいない。
沙衣と美湖が見ると6歳くらいの男の子の霊が子供の前に立っている。
美湖はスタッフたちに言う
「子供の前に6歳くらいの男の子の霊
がいます。」
カメラマンが撮影する。
美湖は手をかざし陽の光を出して男の子の霊を消す。
美湖はすぐるに言う
「霊は除霊しました。」
「ありがとうございます。」
すぐるは礼を言う。
沙衣が美湖に言う
「前の住人、奥さんと子供が行方不明
なんだよね。」
「そうね、霊は女と子供の霊だった
わ。」
「いるかもね。」
「いるわね。」
アシスタントは口をはさむ
「何がいるのですか。」
「あれよ。」
美湖が言うとアシスタントは嫌な予感がする。
美湖はスタッフに天井裏を調べるように言う。
アシスタントが天井裏を見るとビニールに包まれた大きな包みが2つある。
彼は青くなり警察に通報する。
大きな包みは、女性と男の子の死体とわかる。
警察は前の住人の男を逮捕する。
テレビ局では殺人事件の発見に特番を組んで放送する。
すぐるは、引っ越しを希望する妻をどうやって納得させるか頭が痛い。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます