詩集上
仲仁へび(旧:離久)
第1話 世界が滅ぶ明日に、君と海を
「なんか、あした世界が滅ぶらしいよ」
「ふーん、そうなんだ」
「反応それだけ?」
ひどく馬鹿らしい事だけどね
明日世界が滅ぶらしい
ひどく信じられない話だけれどね
明日世界が終わるらしい
「どうでもいいかな」
「どうにでもなれ」
それじゃあ困るよ
つまらない
それだけじゃ困るよ
もっとない?
「じゃあ何をする?」
「何がやりたいの?」
「急に言われても困っちゃうよ」
世界の終わりに海を見に行きたい
君と二人きりで綺麗な海を
君の大切な思い出を独り占めしたい
たった それだけで満足できるから
「ストーリー」
一番大事なものは君。
最後に何を望むなんて決まっている。
君の時間がほしい。
君といる時間と、思い出がほしい。
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