天
@ooo200
第1話
「え〜、皆様お疲れ様でございます、今日ですね僕らは成人の日を迎えました…え〜、大人の仲間入りということで「カンパーイ!」おいコラ!お前が口上言えって言うから…ったく、もういいや…」
成人式が終わって元クラスメイト達との二次会で居酒屋に来ていた。
「なぁ、なんで髪赤に染めたん?しかも眉毛まで」
そう俺に聞いてきたのはクラスの中心人物でまとめ役の
「本当は青色のYシャツ買ってそれに合わせて髪も青にしようと思ってたけどさ、Yシャツ買う色間違えたんだよ」
「でも、意外と赤髪の人いなかったから目立ってたね割と似合ってるし!」
郁の隣からひょこっと顔を出して言ってきた
「そもそも髪の毛染めてる人が少なかったからなー、同窓会来てたやつで染めてたの5人くらいしかいなかったろ?」
紫髪の高身長イケメン
「んな、もっといるかと思ってたわ、袴も全然いないしそんな時代ですかいなー。すいませーん!ハイボールくださーい!」
「小畑、お前飲むペース早いけど大丈夫か?後で吐くなよ?」
「大丈夫、大丈夫ハイボール好きだから!」
そんな調子でどんどん飲む
「フリじゃないからな、吐いても俺は知らんからな〜」
久しぶりに会うってこうやって昔みたいに楽しく喋って笑い合える友達っていいよなぁ…
「この後どうする?いい時間だし明日仕事ある人は帰って後はカラオケでも行くか?」
「そうだね〜、近くにあるし行こっか!」
「よ〜し、俺から歌ってもいいか?」
「いいぞ〜、歌え歌え!」
その時床が光った
「うわっ」「なんだ!?」「眩しいんだけど!」
あ、これあれか?ノベル展開でよくある異世界召喚か??話を読むのは好きだが巻き込まれたくはないけど無理だよなぁ…
そう思った時俺達は光に包まれ意識を失った。
「…知らない天井だ」
まさかこんなセリフを言う時が来るとはね〜、んで。今はどういう状態なんだ?なんか高そうなベッドだけど、こんなとこ来た覚えがないな…飲みすぎて二日酔いか?
「あ、起きられてきたんですね、おはようございます。」
誰だこの人?俺のタイプではないけどえらいべっぴんさんやな〜銀色の長髪がとても綺麗だ…というかメイドさん?
「お、おはようございます…えっと、どちら様でしょうか?それと、ここはどこでしょうか?」
分からないことだらけだべ…おっといかんいかん、こういう時は自分から名乗らないとな日本人だし。
「あっと、すみません自分は
「そうですね、初めまして、私はメイドのツバキです。そしてここはパール王国であり王宮の医務室ですよ。」
あ〜、思い出してきた、そういえばカラオケで歌おうとしたら床がめっちゃ光ったんだよなぁ、そんでほんとに飛ばされたと…どないせっちゅーねん。
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