第11話ヒロ坊氏とトノ様氏

ヒロ坊こと貴島先生と、トノ様こと神岡先生は、タヌキと青シャツの会話をボイスレコーダーで録音した。

2人は部活動帰りに「千寿」に向かった。

ビールを飲みながら、ヒロ坊は呟いた。

「オレたちは、1学期でクビかー、だが、ただでは転ばん。あの2人を道連れにしてやる!」

ヒロ坊はマルボロに火をつけた。

「福光書店との癒着を暴けば、こっちの勝ちだ!だが、理事会がクビにするって事は、後任の先生がいるって事だから、学校は辞めるけどね」

トノ様はハイライトに火をつけた。


さて、後3ヶ月で退職する2人は知恵を絞った。福光書店のバイト君を買収する事にした。

定期的にタヌキと青シャツと福光書店のオーナーと会っている事は間違いない。

バイト君にボイスレコーダーで話しの内容を録音する計画を立てた。


「なぁ、ヒロ坊、この計画は必ず成功させるぞ!」

「そうだ、そうだ」

2人は、明日、バイト君を買収しに福光書店に向かう計画だ。

2人は、同期で私立旭高等学校へ赴任してきたのは、8年前。

あっという間に三十路。

マドンナは辞めて行く2人はをどう思うだろうか?

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