第98話

 「これは、紙かな」

『なんて書いてあるか見にくいね』

よく目を凝らすと文字が見えたが、

≪殺≫とか≪死≫などの不吉な

文字列が見える。

正直、心霊映像にはとてもじゃないが

見えない、もっと言ってしまえば

子供の遊びにしか見えない。

その紙を椅子の上に散乱させて

映像が途切れた。

「なんか、いたずらっぽい」

『今回こそは面白いと思ったのに』

るなとつきは興味を完全になくし、

テレビから離れたが、ツサは

まだテレビから離れていない。

「まて、まだ終わってないぞ」

ツサの言う通り、

映像が流れていた。

さっきの続きという感じではなく、

全くの別物のようだ。

でも、やろうとしていることは

さっきと同じことをしているみたいだ。

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