創作罪
宮島ミツル
序
preface
「フィクションとは、それを通して我々が真実を語る嘘である」―――アルベール・カミュ―――
我々人類は、何故虚構を創造し、其れを味わうのか。寓話であれば意図は明確だ。が、我々は虚構に娯楽を感じている。ありもしない嘘、ありもしない誰かの躍動。これらに心躍らされることがある。そして鼓舞されることで明日への活力を得るという目的であれば何事も無しに頷ける。
しかし、それだけではないだろう。私、又は我々は、度々フィクションに傷つけられることを求める。それは観念の破壊による自我の拡張であれば、哲学的実益をはらむが、同時に心傷さえも齎す。これに一体何の意味があるのだろうか。なぜ、人は人を傷つける嘘を寵愛するのだろうか。
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