第12話 Who's Cut Master

誰がカットマスターなのかと。まだraveのAIのマッシュアップ信じてないのかが最終章です。

マッシュアップと言えば「Get Wild」「俺ら東京さ行くだ」なので、もうちょっと掘り下げます。



・俺らゲットワイルだ'89/IKUZO+TM NETWORK (ニコニコ字幕つき) https://youtu.be/LnHjtLEIdGQ @YouTubeより


ニコ生発のハンドメイドマッシュアップです。



・TM Network - Get Wild x Yoshi Ikuzo - We're Going to Tokyo

https://rave.dj/p-mVPNPSi8qQJw #rave #ravedj


RaveによるAIマッシュアップです。



この2作品改めて見比べると、まず日本語を理解してるのかが有ります。ニコ生は存分にここぞのフレーズを生かしてます。raveはメロディー重視と歌詞は感性で楽しむ感が有ります。


Aメロ・Bメロ・サビそれぞれの活用。ニコ生は「Get Wild」のフルレングスに、「俺ら東京さ行くだ」シャウトを適所に混じえ盛り上げます。raveは、AIで解析してるのか、メロディアスなフレーズが来たらリフ展開してます。そしてAI編集で、映像ごとマッシュアップします。スクエアなダンスミュージックでかなりハマるのはそんな所です。


マッシュアップの正解とは。従来のニコ生を始めとするハンドメイドは意外性に挑み、外し無しで作品にまとめ上げる事がほぼ出来ます。raveはAI解析によって、調合わせが絶妙です。凡人では考えつかないピッチのマッシュアップもしてきます。



ここ迄で、raveはやはり機械的と思ってしまいすが。その機械的はただ未来感が有ります。raveのCREATEは大凡30分位かかります。ここが実にシステム的だと思います。恐らく依頼された2曲を、Ableton Liveの機能の様に、音の解析を全てMIDI音符に置き換えて、タイミングとキーを解析しては、ランダムでは無い何かのガイドラインに沿ってCREATEされていると思われます。まあ音楽界隈の方なら考え付くよなも有りましょうが、恐ろしいのは音楽と一緒に外せない映像ともリンクするので、やはり人間か、いやAIかと本当悩みが尽きません。


仮にAIでは無く、中のDJの方が、人力でマッシュアップしているとしても、このスキームをAIのプログラミンに生かせば、いつでも本格稼働出来ます。要は…プログラミングよりも如何に経験し、それを日々アップデート出来るかです。クリエイター人口の圧倒的に少ない東アジア界隈は、今後AIにフィードする際思ったより明るく無いと思われます。


昔のアーティストユニットならば人間として出来た神業ですが。現代のAIと言うものは、敢えてユーザーに解放して学習させているのが、既に未来只中にいます。多分、国毎の音楽文化が為さなくなって行くのは。AI raveを用いた、最後は一個人のセンスだと結論づけてしまいそうなのが、既にディストピアそのものかもしれません。


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