第11話 上腹部内視鏡検査に行った話
そうさのう、どこから話すかなぁ
それは一昨年の出来事じゃった
その時分、わしはまだ無職(求職活動中。前職を鬱でやめてからようやく就活できるようになって始めたばかり)じゃった
住まう市から国民健康保険対象者あての健康診断のお知らせが届いての
どうせタダなら受けておこうか、と思ったのじゃ
それにその年は偶数年齢だったため、各がん検診も無料ということだったのでそれも受けようと思い、申し込んだ
そして、まぁ体格のこともあって成人病の指導の対象になったりしたのだけれども
胃がん検診で胃カメラ(上腹部内視鏡検査)を受けたところ、
その時飲んでいた鬱の薬のせいもあってうまく胃の中身が見えなくて(どうもその薬の中で、せんじ薬がわりと胃壁にこびりつくタイプのものだったらしく、次年度その薬を飲まないで行ったらきれいに映った)その時の医師に「来週にもう一回受けてもらえますか?」と言われたのを「来年」と聞き間違って結局再検査をブッチしてしまい……
去年10月、就職した職場の健康診断でバリウムを飲んで検査を受けたところ「申し訳ないが気になるところがあるので来月今度は胃カメラ飲んでほしい」と言われ
11月に胃カメラを飲んだのじゃ
そこの上部以下略は局部麻酔での検査なので、まぁその時は頭部のいろんな穴から汁を垂らしながら頑張って撮ってもらった
前年度の反省も生かし、せんじ薬も何日か前から中止したため、きれいな画像になったらしかった
同時に胃壁の組織も取って検査にかけてもらった
その後12月に説明を受けたわけじゃが
「組織は変わったところはなくて、通常の細胞ばかりでした」とのことで
写真も見せてもらったけど、普通の胃に少し壁の厚そうなとこがある、という認識じゃった
しかしそれはわしの思い違いじゃった
本日わしは、12月に言われた「半年後に経過を見せてください」という言葉に従い、再度上腹部内視鏡検査に向かったのじゃ
受付をし、血圧を測り、検査前の説明を受けるために診察室に行き、
担当医に前回の内視鏡検査の時に撮った写真を見ながら話を聞いていたが
記憶の写真とは違う、明らかに胃上部に「瘤」としか言いようのない物体がある写真が映し出されていたのじゃ
あれ?覚え違いやったのか?
これは明らかに瘤だ。それも絵本のこぶとりじいさんに描かれてるような、綺麗な形の瘤
担当医が言うには
「今回大きくなったり色が変わってたりしたら、別の内視鏡検査(前回は超音波内視鏡検査と言うておった)を受けてもらうことになるかもしれません」
前回の組織の検査はどうも表面部しか取れてなかったらしく、瘤の内部を見ようとした場合、そういう検査になるだろうと言われたのじゃ
その後、内視鏡検査の部屋に入り、だいぶ慣れたのか出す汁も少なくなりながら写真を撮ってもらい、「上手に検査受けられましたね、前回と変わってないですね」と検査の先生に言われ
2週間後に検査結果聞きに行くことになったのじゃ
もう内視鏡検査いやじゃー
2023.05.27(土)
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