第3話 ドSの真髄
あの後、ソウマは夜ご飯をアオイに作らせ、一緒に食べ、寝る時間になった。
ソウマが後ろを向いているアオイの背中を強く押し転ばせる。
「きゃっ」
ソウマが不敵な笑みをこぼしながら片手でアオイを押さえつける。するとアオイがはぁはぁとか言いながら頬を染めてていた。
ソウマが手に持っていた縄で手を縛り付けベッドの上に投げ飛ばす。
「…あっ」
(ははは、なにしてもいいんだよな)
ちなみに縛ったのはその方がソウマ的にそそるからだ。
そして、アオイが持ってきたカバンからSMグッズを取り出した。
一応アオイはソウマの家に来た時たくさんのSMグッズを持ってきていた。もちろん、そういう性的な関係になるつもりで来ていたからである。
SMグッズだけではない。普通に他のものもある。いや、普通ではないのだが。
投げ飛ばしたアオイにソウマが上に乗っかる。そして服を破りどこかにベッドの外に投げ飛ばす。
ソウマは異常なほどの身体能力の持ち主なのでいとも簡単に服を破った。すると、アオイの暴力的な胸があらわになる。
「んぁ…」
「…ははは」
この誰かを支配してる感じがソウマは思わず声が出てしまうほどに愉快に感じた。ソウマは立ち上がり、ベッドに倒れているアオイのおなかに直に足を置き少し力を入れる。
「…っ。ソウマ、様…」
「おい…誰が俺の名前を呼んでいいと言った?」
少し力を強める。
「前から思っていたが、俺は名前を呼んでいいと一度許可した覚えはないぞ。何勝手にやってんだよ」
どんどん力を強めていく。
「っすみませんすみません…」
必死に謝っているアオイは頬を赤く染めながらはぁはぁと言っている。
「これからはご主人様、な」
「……」
ソウマは足を外し、またアオイに覆いかぶさると右手でアオイの左肩を思い切り押した。
「きゃっ」
「返事はどうした、返事は」
「すみませんっ」
「すみませんじゃねぇよ、返事だよ」
「……」
「はいご主人様だろうが!」
アオイの手を縛ってある縄を左手でつかみ無理やり引っ張り、ぶら下がっているあおいのことを思い切り睨む。
「はぁはぁ、はい、ご主人様」
「よくできました」
手を放しばたんとベッドにアオイが落ちる。そして獰猛な目をしたソウマが再びアオイに覆いかぶさり…………
――――
次の日の朝
あの後、ソウマとアオイは熱い夜を過ごした。ちなみにソウマは童貞ではない。幼馴染のヒナと少し経験がある。だが、アオイはもちろん昨日の夜が初めてだ。
ソウマはこれまで攻められるだけだったので、昨日初めて自分が攻めた感じで行為を行うことが出来、とてつもなく満足していた。それに対し、アオイは初めてだったがソウマはとても激しく、支配されている感じがあり満足していた。
ソウマは支配したいドSでアオイは支配されたいドMなので、2人はとても相性がいい。
ちなみにソウマのそれは平均を大きく上回っていえ、下手したら日本1位を取れるんじゃないかというほどなので、純粋にその行為だけだったらたくさんの女性を満足させられる器である。
「おはようございます、ご主人様」
起きて、リビングにやってきたソウマにアオイが挨拶をする。
「おう」
いつもの気迫が今日はほとんどなく、その理由は昨日の疲れだったりする。それに対しアオイはなぜか昨日よりも元気である。
「朝食が出来ました」
「おう」
うきうきとした感じでアオイが口を開く。
いつもなら朝ご飯は食べないが、アオイが来たからにはとことん使ってやるみたいな感じで今日からソウマの世話すべてはアオイの仕事である。
アオイはもう制服に着替えており、昨日と違う点はチョーカーをつけていることぐらいだ。このチョーカーは防水で昨日ソウマが性欲を使い果たした後に
『これでもうお前は俺のモノだ』
と、言いながらつけて。
『一生外すんじゃねぇぞ』
と命令されている。
なので、学校にもつけていかないといけない。ちなみに学校の校則は首輪でも、腕輪でも、指輪でも何でも制服さえちゃんと着ていればつけていい。
朝食を食べ終わり外に出ようと2人が玄関に立った瞬間ドアが鳴った。
――ピンポーン
(ん?誰だ…?)
とりあえずドアを開けてみるとそこに立っていたのはソウマの幼馴染であり、元カノの篠田ヒナだった。
「おい、なん「なんで他の女がソウマの家にいるの?」
ソウマは何かしゃべろうとしたがヒナにさえぎられてしまった。
ソウマはヒナを一瞥するとソウマでさえ怖気ついてしまう狂気を彼は感じた。やべぇ、こいつは関わっちゃだめだ、と。
「ああ、そっか…この女がソウちゃんをたぶらかした女なんだね。ソウちゃんが別れるなんて言うはずないもんね。ちょっと待っててね、今すぐ解放してあげる」
「…ソウ、ちゃん?」
ソウマが怪訝な顔になり声を出す。ソウちゃんとは以前ヒナがドSな一面をさらす前に呼んでいた名前だ。
「あ、そうそう。わたし考えたんだけど、やっぱり昔の呼び方のほうがいいよね。…で?」
「……は?」
「だから、それは誰って聞いてんの!」
「こいつは―――――
あとがき
主人公は生粋のクズのままで書くつもりです。
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