日帰り異世界転生 ~戦闘系がいないだと!?~

@lkjhgfdsamnae

序章

第1話 電車の遅延

電車を待つ。ホームに突っ立って。

「また遅延かよ…」

呟いても何にもならないのは分かっている。けれど、さ。愚痴を言いたい。そんぐらい許して。


肩をポンと叩かれる。振り返ると、明るい笑顔。

「おはよ、風花」

「あ、吹雪。おはよう‼️」

こいつは同級生の川島吹雪。ちょっと変わっているけど、良い奴だよ。

「また電車遅延?」

「そうなの。全く、遅れちゃうよ!」

「銀河達に遅れるって言った方が良い?」

「うん」


私もスマホを取り出し、メッセージアプリ、『伝書鳩』を起動。

『風花:ごめん‼️ 電車遅延したので遅れますm(_ _)m』

『吹雪:上に同じく』

打った後は、何となく背景画像の鳩を眺める。

『銀河:大丈夫。気にしないで。』

『晶:ゆっくり待ってまーす』

『真白:電車遅延は仕方がない』

良かった。他の3人にも遅延が伝わった。

『銀河:吹雪と風花、ゆっくりイチャイチャしておいで』

…銀河。次会ったらぶん殴る。


それから電車を待つこと1時間。一行に来ない。どうしよう。

周りの人も、余りの遅さにイラついてる。

「早く来いよ」

バン、と吹雪が地団駄を踏む。

「お、落ち着いて。暴れても何もならないよ。」

「…そうだな。」

ようやく吹雪は落ち着きを取り戻した。


だからって電車が来るなんてことは無い。

「うわ、電車90分遅れで来るって。」

嫌な文が目に入ってしまった。

「…もう、初めて貰うか? 俺らは伝書鳩で参加」

「賛成」

晶達に報告して…と。


そうして、会議が始まった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る