ミステリーの書き方
日本推理作家協会編著のミステリーの書き方と言う本をちょっとずつ読んでいるのですが、これがなかなか面白いです。
まず、超有名なミステリー作家の方々がそれぞれのミステリーの書き方を伝授しようとしてくれている物凄い志の高いありがたい本なのです。
が、今の所3章までよんで、どの方もそれぞれ個性が強すぎます。
最初の福井晴敏氏の時点からいきなり、あなたが学生なら今すぐこの本を閉じて下さいです。
岩井志麻子先生はミステリーの書き方と言うタイトルのエッセイと化してます。
しかもそれが凄く面白い。
有栖川有栖先生もエピソードを語られていて、これも面白く読ませていただきました。
でも有栖川有栖作品って感じなので自分が真似できるとは到底思えません。
宮部みゆき先生に至っては、私プロット書けないんですときました。
プロットを書いてもプロット通りにならないし、面白く無くなるのだそうです。
しかも、このやり方は良くありませんと語られています。
プロット全く無しであの超名作もあの超名作も書かれていたのかと思うと、ゾッとします。
野沢尚先生は『深紅』の時の事を語られています。
めちゃくちゃありがたいです。
北方謙三先生と馳星周先生は何故か本書の中でお互いの書き方を比べ合っています。
北村薫先生、最初は女性の、しかも美少女だと思われていたエピソードが面白いです。
乙一先生のプロットの書き方は凄くわかりやすかったです。
あと作家先生方へのインタビューのほかに、Q&Aコーナーもありますが、プロットを書くかの質問にかなりの方があまり詳しく書くと面白く無いとかなぞるだけになってしまうとか書かれていてへぇと思いました。
取材に関しても、取材しすぎると取材の話にとらわれすぎるからあまりしすぎないようにと言う感じの事をかなり多くの方が書かれていて、意外でした。
この本を読んでミステリーが書けるようになる気はしませんが、ミステリー作家になるにはこのくらい個性が強くないとダメなんだな……とは思いました。
4章以降にもすごい方が並んでいるので、続きを読むのが楽しみすぎます。
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